藤田進さん(?)の目撃情報について
先の日曜日のTBS「報道特集」での、「フジタスス?さんらしき人物を、北朝鮮での政治犯収容所にて目撃した」という件についての若干の報告である。
この報道を私は見ていないのでどのように報道されたかは分からない。しかし、今回知りえた情報からすれば、新潟の藤田進さんと、埼玉の藤田進さんのお二人のうちどちらかである可能性は否定できないと思う。あるいは、第三の「フジタススム」さんがおられるかもしれないことも念頭に置いておくべきだろう。
今回の目撃証言者による日本人については、直接彼が話をしたわけでもなく、顔を見たわけでもないので、残念ながら特定は困難なものである。しかし、他の事項に関する証言の詳細な内容からすれば、彼の証言の信憑性はかなり高いと思う。つまり、「その収容所に複数(4人から5人)の拉致された日本人が収容されていた」という事実である。この点については、日本政府も事実関係の調査に全力をあげてもらいたいものである。
さて、新潟の藤田進さんの失踪も非常に奇異である。場所が新潟県青海町という北朝鮮の工作活動に使われたかもしれない海岸での失踪である。特に、故水上勉氏の著書である小説『砂の紋章』で、北朝鮮工作員の活動が記された場所であるから、余計に気になる失踪事件である。
ご本人は、夕方近所で開かれた明治大学マンドリンクラブの演奏会に出かけたまま、演奏会場には現れず、後日、海岸に本人の物と思われる長靴が、キチンと揃えられて放置されていたというものである。気候は荒れており、長靴がキチンと置かれていたことは、何らかの偽装工作の痕だったと思われる。
今回の目撃証言者によれば「その人物は痩せていた」ということであるから、体格の良い埼玉の藤田進さんとは異なり、痩せていた新潟の藤田進さんと一致する。しかし、それも政治犯収容所のことであるから、厳しい環境で体格も変わるものと思われるので、確信はもてない。
いずれにせよ、最近では、坂本とし子さんの目撃情報のように、具体的に「どこそこの場所で目撃した」という情報が集まりつつある。時間は限られている。日本政府としても、短波ラジオ放送に巨額の資金を拠出できるのであるから、こうした情報収集と、そして具体的な救出活動に資金を拠出していくべきであろう。
最後に、今回の情報をもたらしていただいた脱北者と、彼を保護したト・ヒユン氏、そして報道までこぎつけていただいたTBSの関係者の皆さんに謝意を表しておきたい。


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