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February 27, 2008

ニューヨーク・フィルハーモニーの思い出

 昨日、ピョンヤンでニューヨーク・フィルハーモニーの演奏会が開催されたことはご案内の通りである。肝心の演奏会の中身については、聴くことができないのでなんともいえない。金正日が会場に姿を見せなかったとか、この演奏会の資金を提供したのが日本人大富豪の女性だとか、両国の国歌とかアリランを演奏しただとか、演奏の中身以外の話題を提供してくれた。おまけに、この演奏会の裏側で核開発の交渉が行われたとか、当たり前のことだが政治色一杯のイベントだった。ついでに、今度はエリック・クラプクトンまでがピョンヤン公演を行うのだそうだ。大いに結構なことである。この勢いで、日本のオニャンコクラブ再結成記念コンサートをピョンヤンで開催したらよかろう。
 さて、実は不肖私もニューヨーク・フィルハーモニーのメンバーと一緒に演奏会をしたことがある(私はホルン吹きである。ホラ吹きではない)。実に、20年ぐらい前のこと。それは、懐かしの東京駅コンサート、通称「エキコン」でのことだった。トヨタが主催して、アマチュア・プレイヤーを集めた「丸の内交響楽団」を結成し、東京駅丸の内改札口のホールを演奏会場にして、何曲か一緒に演奏したという次第。演奏した曲名は忘れてしまった。チャイコフスキーの交響曲第四番だったかもしれない。一緒に演奏したニューヨーク・フィルのホルン・プレイヤーから、終わった後に親指を立ててもらったことだけは記憶にある。
 実は、この頃のニューヨーク・フィルは経営的に破綻状態で、キンマン国のアマチュア・プレイヤーのイベントにも、名門ニューヨーク・フィルのメンバーが出張して、身銭を稼いでいたというわけである。
 その後今回のピョンヤン公演で指揮をとったロリン・マゼールが音楽監督になって、だいぶかつての名門の雰囲気を復活させているが、実態はどうなのだろう。もしかしたら、財政的には依然苦しくて、かつての「エキコン」の方法論をまねて、日本人大富豪の話に乗ってピョンヤンに身銭を稼ぎに行ったのだろうか。