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May 06, 2008

110番の笑えない話

 5月6日の読売新聞に興味深い記事が掲載された。それは、読売新聞の独自の調査によれば、住民からの非常識な110番通報によって、警察業務に支障をきたしているというものである。具体的には「雨が降ってきたので家に送って欲しい」「旅行に行くので、庭の犬にエサをやってくれ」「公衆トイレにいるが、紙が切れて困っている。持ってきて」「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」といった通報が全国に多数存在するとのことである。
 私自身、ある県警の方から直接耳にしたことがある。それは「家の隣の田んぼのカエルがうるさいから何とかしてくれ」という110番通報だった。全くメチャクチャである。
  同紙に掲載された精神科医の香山リカによれば、こうした現象が相次ぐのは「市民の権利意識の高まりで、税金を払っているのだから公務員からサービスを受けるのは同然という考えも広まった」からだと指摘している。地域の治安に対する住民の警察への依存体質が強まったと同時に、治安以外にも住民による警察に対する過剰な期待と要請を持っていることが判明しよう。これは、逆に、些細な事象に対応する住民自身の問題解決力の喪失を意味しているし、何でも行政が担う行政国家現象の笑えない副作用である。