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13 posts from May 2008

May 27, 2008

不思議な一連の拉致報道

 5月になって、相次いで真偽が不明の拉致問題に関する報道がなされた。そして、その内容を官房長官が否定をするというパターンが続いている。
 今回の「生存」という報道も、北朝鮮側のこれまでの姿勢を覆すものだから、内容的には日本側に有利なものである。しかし、それを官房長官が否定して、結果的には日本側が不利な立場になるという奇妙なことが続いている。
 もちろん、内容の真偽はわからないが、言えることは、共同通信、読売新聞そして毎日新聞というメジャーなマスコミがとりあげてきているのだから、「裏取り」をきちんとしていることは間違いないだろう、ということぐらいである。
 一連の報道は、福田政権iによる対北朝鮮への消極的な姿勢に対して批判的な永田町あるいは霞ヶ関の住民が、意図してリークしているとしか考えられない。とすれば、大いに歓迎すべきことなのであるが、何か気持ちの悪さが残るリークである。もし報道の内容が真実ならば、堂々と名乗って、発表してもらいたいと思う。そうでなけば、いくらリークしても、お騒がせで終わってしまって、拉致問題の進展には結びついていかないのではないだろうか。リークしている人も、それを望んでいるわけではないだろうから。

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官房長官会見】拉致問題の一部報道「どういう意図で書くのか」(27日午後)

 町村信孝官房長官は27日午後の記者会見で、北朝鮮による拉致被害者とみられる日本人が生存し、帰国させる用意があるとの一部報道について「どういう意図で事実無根のことを書くのか、極めて遺憾だ」と述べた。会見の詳細は以下の通り。

【拉致問題報道】

 --北朝鮮が、米国に対して拉致被害者の生存者がいて、帰国させる用意があると伝えていたというような報道があるが、日本政府としては把握しているか

 「連日、事実無根の記事が出ることに私は大変憤りを覚えております。まったくかかる事実はございませんし、米国政府からも記事のような内容の連絡を受けたことはありません。ちなみに、拉致対策本部の者も、あるいは、外務省にも一切取材なしの記事であると。いったいどういう意図をもって毎回、連日事実無根のことをお書きになるのか、極めて遺憾であります。今後、どういう対応をするかは、報道官の方で考えますけれども、連日こういう、ありもしないことを大きく書きたてられるのは誠に迷惑至極でありますね。甚だ遺憾であります」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080527/plc0805271739007-n1.htm

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May 21, 2008

「国民は拉致問題に拉致られている」 民主、岩國氏が発言

下記は、産経新聞の配信記事。民主党の岩国議員が「国民は拉致問題に拉致されている」「日本は自縄自縛」と発言されたとのこと。
 私はしばしば「私は拉致問題に拉致された」と冗談半分に言うときがある。同じことを言っても、全く趣旨が異なることになるのだから、面白いことである。
 私の趣旨は、「北朝鮮が拉致という行為をしなければ、私の人生で拉致問題に関わることはなかった」という意味である。岩国議員の趣旨は「日本は経済制裁で自縛しないで、北朝鮮と対話を進めていくべきだ」ということのようだ。
 さて、この岩国議員の認識には、誤っている点と正しい点があると思う。
 誤っている点は、対話を進めれば拉致問題が解決するという楽観的な見通しである。対話だけで問題が解決するようなヤワな話ではない。詐欺師もビックリするような相手である。そういう相手に、対話だけで解決するはずがない。
 一方、正しい点は、「自縄自縛」という指摘である。実際、拉致被害者救出運動や政府の動きを眺めても、解決の方法論が「経済制裁による圧力」と「外務省による交渉」だけに絞られている。拉致被害者の救出という極めて困難な課題に対しては、様々な方法論を模索し、実践していかなくてはならないはずである。そして、外交交渉で「返してもらう」というような筋合いのものでもない。「取り返す」なのである。これらの方法論に限定されている、という意味では「自縛」という見方もできるだろう。ただし、岩国議員の趣旨は、「自縛を解いて経済制裁を解除せよ」ということのようなので、私とは全く異なるスタンスである。
 いずれによせ、岩国議員には、「出雲市での失敗」を教訓としていただき、「自爆」されないようにくれぐれもご注意されて、拉致問題の解決に努力してもらいたいものである。
 

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「国民は拉致問題に拉致られている」 民主、岩國氏が発言
 
 民主、国民新両党の議員連盟「朝鮮半島問題研究会」の岩國哲人会長(民主党元副代表)が今月上旬、大阪経済法科大アジア太平洋研究センターの吉田康彦客員教授から訪朝報告を受けた際、「日本国民は拉致問題に拉致され、自縄自縛に陥っている」と語っていたことが分かった。
 岩國氏は20日、産経新聞に「環境、経済交流、災害援助、食糧危機の問題もある。拉致問題にこだわって対話ができない状況は両国に有利ではない」と指摘。「経済制裁による断絶状態は資源ビジネスで競争相手の欧米企業を喜ばせている。圧力で対話が進んだか。2年間、何も進まなかった。答えは出ている」とも述べた。
 岩國氏はこれまで「拉致問題の1日も早い解決は国民的な願いで、そのために対話を進めたい」と表明していた。だが今回の「拉致問題に拉致」発言は波紋を呼びそうで、民主党拉致問題対策本部の松原仁副本部長は「国際的な北朝鮮包囲網を崩してはいけない。経済制裁も党対策本部は支持している」と述べた。
 岩國氏や自民党の山崎拓元副総裁らは訪朝を模索しており、22日には超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」を結成する。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080521/stt0805210022000-n1.htm

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May 19, 2008

「救う会的なるものの再興」続き

 前回のブログでは、「救う会的なるものの再興」のための議論を呼びかけた。その続きとして、救出運動全体の転換が必要な時であることをさらに訴えてみたい。そこで、より具体的な方法論について、概略を示してみたい。もちろん、これはより多くの方の議論を喚起するためであり、「これがベスト」というものでは決してない。


救出の運動論の転換が必要である。
  動員型から自主型へと転換する。
  動員型ではなく、自主的に集まる集会を少人数でも大切にしていく。
  
中央集権から地方分権へへと転換する。
  各地の運動団体の自主性と責任を重視する。
  各地の運動団体との緩やかなネットワークを再構築していく。

  「政府との一体化」ではなく、政府の「尻を叩く」運動に転換する。
  国民運動が官製運動になってはならない。

外交の方法論の転換が必要である。
  塹壕戦(将棋で言う穴熊戦)からの転換
  経済制裁と同時に、北朝鮮に対して積極的に前に出る政策を進める。
    政府レベルのトラックだけでなく、国民レベルのトラックを有効活用する。
  経済制裁と同時に、様々な角度からのアプローチの展開を模索する。

特定失踪者問題解決に向けての新たな方法論が必要である。
  バルーン・プロジェクトを活用する。
    家族からの手紙やチラシを同封する。
    家族自らが韓国から発送する。
  韓国での脱北者からの情報収集を強化する(家族ともども)。
  北朝鮮への直接のアプローチを模索する。

 およそ、以上のようなことをおぼろげながら考えている最中である。6月にはアチコチの集会に参加するので、皆さんの意見をお寄せいただきたい。

May 15, 2008

「救う会的なるもの」の再興

 ご存知のように『政治的なるものの再興』は、シャンタル・ムフの名著である。それをもじって「救う会的なるものの再興」を考えてみたい。

 昨日、UIゼンセン同盟本部会議室で「今後の拉致被害者救出運動に関して」として、荒木和博特定失踪者問題調査会代表の講演と討論集会が開催された。荒木代表による大胆かつ重要な問題提起だったのだが、今後の救出運動にどのような影響をもたらしていくのかは不透明である。

 さて、「救う会的なるもの」という表現は、左翼の側から救出運動を批判するときに使われる用語である。その批判の多くはイデオロギー的な観点からであり、右翼だとか、強硬派だとかというレッテルを貼るだけのもので、たいして意味はない。私がこの用語を使う意味は、「救出活動の原点を思い興そう」ということである。

 11年前に「救う会」を立ち上げたときの「救う会的なるもの」は次のような感じだった。
・純粋に拉致被害者を助けたいという思いで集まった。
・少数の思いがある人が自主的に集まった。
・カネはなし。
・組織もなし。
・地位も名誉もなし。
・マスコミからの注目もなし。
・政府からの支援もなし。逆に、政府批判をバンバン行った。

 つまり、世間からの冷たい視線や政治家・官僚あるいはマスコミの無視にもかかわらず、何とかしなければ、という思いだけで活動を始めたのだった。
 それが、9.17でまさにパラダイム的転換が起こった。

・カネは集まる。
・人も集まる。
・組織もどんどんできる。
・名誉も与えられた。
・マスコミはスクラムしてやってくる。
・政府関係者からはフランス料理に誘われる。総理とだって電話一本でつながった!?

 この転換は、ある意味では歓迎すべきものだったのだが、結果的には、今日の悲しむべき状況を生んでしまった。

・初期のメンバーはちりちりばらばらとなり、相互不信を産んだ。
・運動に権力的な方法論が取り入れられた(除名問題がその例)。
・無理な動員による集会を求めるようになった(3000人でなければどうして失敗なのか?)。
・何よりも、「政府との一体化」というナマコとナマコの結婚のような状態(つまり何が何だか判らないというもの)を産んだ。

 この悲しむべき状況が、拉致救出運動が暗礁に乗り上げることになった一つの要因でもあると思う。

 さて、冒頭のシャタル・ムフは、政治と社会との関係性をアゴーン(言論による闘争の場)として、互いに自由で平等的関係を保つ中で、相互に建設的批判を行うことが大切だと訴えている。彼女は左翼の大御所ではあるが、イデオロギー的立場の違いは置いておいても、政治的権力と国民運動・社会運動との関係性のあるべき基本的な姿勢を示唆していると思う(これを彼女はヘゲモニー闘争と呼んだ)。
 「救う会的なるものの再興」に、関係者が互いに自由に討論を重ねていくことが必要なときになったと思う。


May 12, 2008

がんばれ!!柳澤寿男さん

 今日の読売新聞夕刊に、私の古い友人である指揮者の柳澤寿男さんの紹介記事があった。
 現在、コソボに在住し、コソボフィルハーモニー交響楽団で客演指揮者に携るかかわら、バルカン室内管弦楽団を組織して、音楽を通じた民族の融和を図っているという内容である。
 彼とは、彼が国立音楽大学の学生でトロンボーンを吹いていた頃からの音楽仲間である。一緒に演奏会にも出演したり、彼からある楽団での臨時のホルン吹きを頼まれたこともあった。何よりも、彼には私が市議会議時代に選挙応援(いわゆる選挙アルバイト)もしてもらったことが懐かしい思い出である。貧乏な音大生だったのだ。
 しばらくご無沙汰だったのだが、新聞記事を見てビックリである。永い修行生活を終えて、彼にもようやく春がやってきたのだろう。厳しい環境での音楽家活動だろうが、是非ともがんばってもらいたいものである。昔の仲間が世界で活躍しているのを知って、嬉しい限りである。


 

新たな複数の拉致被害者 04年、北朝鮮が示唆

 下記は、共同通信の配信。
 「噂」としては耳にしていたものだ。
 井上元秘書官には是非コメントしてもらいたい。

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新たな複数の拉致被害者 04年、北朝鮮が示唆

2008年5月12日 02時02分

 北朝鮮による日本人拉致問題で、北朝鮮側が2004年初め、ひそかに訪朝した拉致問題担当の内閣府事務官に対し、日本政府が当時「拉致被害者」と認定していた横田めぐみさんら15人以外に複数の被害者の存在を示唆、安否情報を提供する意向を伝えていたことが11日、政府関係者の話で明らかになった。
 生存しているかどうかは不明だが、北朝鮮が04年当時、ほかの拉致被害者の存在を把握していたとすれば、「拉致問題は解決済み」とする北朝鮮の立場と矛盾し、横田さんら被害者の安否情報の信ぴょう性も揺らぐことになる。この事務官は当時、内閣府拉致被害者・家族支援室の業務を担当、後に安倍晋三前首相の政務秘書官となった井上義行氏。井上氏は共同通信の取材に「コメントしない」としている。
 関係者によると、井上氏は03年暮れから04年1月にかけ、私用を装うなどして複数回にわたって北朝鮮を訪問し、当局者と拉致問題について交渉を重ねた。井上氏は当時焦点となっていた蓮池薫さん夫妻ら被害者5人の家族の帰国や、北朝鮮が「死亡」などとした安否不明者10人の再調査などについて協議し、大筋で合意に達していた。

(共同)

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May 08, 2008

踊る大総理線 22

某月某日 総理官邸にて

福田首相
「胡錦濤国家主席の来日では、パンダのおかげで助かった。バンダ以外に成果はなかったからな。パンダがいる限り、日中友好は安泰だ」
秘書官
「それにしても、国民はパンダをあまりうれしがっていません」
福田首相
「どうすれば国民が喜ぶのだ?」
秘書官
「借りたパンダをチベットに贈り返すのが良いでしょう。もともとチベットに生息していたのを、中国が略奪したようなものですから。皆んな喜びます」
福田首相
「・・・」

May 06, 2008

110番の笑えない話

 5月6日の読売新聞に興味深い記事が掲載された。それは、読売新聞の独自の調査によれば、住民からの非常識な110番通報によって、警察業務に支障をきたしているというものである。具体的には「雨が降ってきたので家に送って欲しい」「旅行に行くので、庭の犬にエサをやってくれ」「公衆トイレにいるが、紙が切れて困っている。持ってきて」「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」といった通報が全国に多数存在するとのことである。
 私自身、ある県警の方から直接耳にしたことがある。それは「家の隣の田んぼのカエルがうるさいから何とかしてくれ」という110番通報だった。全くメチャクチャである。
  同紙に掲載された精神科医の香山リカによれば、こうした現象が相次ぐのは「市民の権利意識の高まりで、税金を払っているのだから公務員からサービスを受けるのは同然という考えも広まった」からだと指摘している。地域の治安に対する住民の警察への依存体質が強まったと同時に、治安以外にも住民による警察に対する過剰な期待と要請を持っていることが判明しよう。これは、逆に、些細な事象に対応する住民自身の問題解決力の喪失を意味しているし、何でも行政が担う行政国家現象の笑えない副作用である。

May 03, 2008

香港「中国化」鮮明に

 本日の読売新聞に「香港『中国化』鮮明に」という記事があった。香港は中国の「自由の砦」だったのが、すっかりと中国の愛国教育と経済成長で飲み込まれてしまったという。件の「聖火リレー」で、香港の町中に中国国旗がひるがえり、民主化を求めるグループの声はかき消されたという報告である。
 私は二度だけ香港を訪れた。最初は返還前だったが、開放的で、商売人の町という印象を受けていた。二度目は昨年の末。同じように開放的な印象を持ったのだが、それは表面的なものだったようだ。
 このブログでも紹介した、South Morning Postの記者との昨年末での懇談の時も、彼は香港の民主化の先行きに懸念を持っていたが、そのとおりだったことがこの「聖火リレー」で証明されたことになる。商売の前には、民主主義とか政治的自由といったものは、無力になってしまうのだろうか。オリンピックを商業主義で汚染したのは、他ならぬ米国なのだが、自由と民主主義を標榜する側の自業自得になった。それをうまく政治利用しているのが、共産主義国家中国という皮肉な流れである。
 そろそろ、商業主義的オリンピックは考え直すべきだろう。巨大スポンサー企業はもちろん反対するだろうが、それが彼らの自業自得になりかねないのではないだろうか。

May 02, 2008

人権に敏感になった中国?

 本日のヘラルド・トリビューンに、中国における児童労働の記事が掲載されていた。100人を超える13歳から15歳までの児童が、広東省の工場で、月300時間の労働を強制されおり、そして賃金はほんのわずかしか支払ってもらっていなかったものを、中国の当局が救出したという記事である。
 その多くの児童が、親によって売り飛ばされたり、誘拐されてきたものであり、彼らはIDカードを所持していないために、当局も本人確認ができないで困っているという。
 中国国内における「強制労働」の記事は、ずいぶん前にも同紙に掲載された。そのときの記事は、すでに児童ではなく大人になっていた人たちを救出したというものだった。その際には、親たちが救出を訴えたが、当局の動きが鈍くて、解決がなかなか進まなかったというものだったと記憶している。
 今回の事件で当局が動いたのは、オリンピック騒動の中で、こうした中国国内での人権問題に、当局が敏感になってきていることが背景にあると指摘されている。
 大いに結構なことである。オリンピックを契機に、中国において人権思想が広まっていくことは大歓迎である。脱北者の問題やチベット、ウィグル、内モンゴルなどの問題について、中国政府がポーズでではなく本気で解決に乗り出したとしたら、北京オリンピックは成功である。
 

「重要な国」、日本より中国

 下記は、外務省が行ったASEAN各国への世論調査の結果に関する時事通信の配信。
 このブログで以前書いたことだが、このASEANの評価は、中国政府が「孔子院」と呼ばれる中国語などの研修センターを、世界中に建設していることと関係があると思う。孔子院は半端なものではない。日本の小さな大学ほどの規模がある。そこで、中国語の研修や経済・文化交流などの事業を行っている。資金は全て中国政府の拠出。それと同様のレベルのものは、英国政府によるBritish Councilだろう。東京では飯田橋駅の近くにある。
 中国政府がこうした孔子院を作るのは、迂遠の方法のようだが、親中国派をその国で形成するための拠点作りなのである。
 それに対して、日本政府の対応は鈍い。外務省は危機感を持って、同種の「日本センター」を世界で建設していきたい意向のようだが、財政難を理由に進んでいない。日本にとっての、21世紀初頭での東アジア戦略は、中国といかに、政治的、経済的、社会的に張り合っていくかである(ケンカではなく)。そのためには、孔子院にならって、「日本センター」をASEAN各地に建設していくことが大切だろう。カネがないで済む問題ではないのだが。

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「重要な国」、日本より中国=ASEAN対象に調査-外務省
 時事通信

 外務省は1日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟6カ国を対象にした対日世論調査の結果を発表した。「現在重要なパートナー」と考える国を一つだけ挙げてもらったところ、中国が29.7%を占めてトップとなり、日本は28.0%で2位だった。「今後重要なパートナー」を聞いたのに対しても、首位中国、2位日本の構図は変わらなかった。
 調査は今年2~3月、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム各国で、18歳以上300人ずつの計1800人を対象に実施した。調査は5年ごとに行っているが、重要なパートナーを尋ねたのは初めて。

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May 01, 2008

パーティー目的に日本人女性拉致―北朝鮮消息筋

 下記は、日本人拉致被害者に関する世界日報の配信。
 拉致被害者女性が、金正日の「パーティ」に参加させられていたという情報が報道されたのは、私の知る限り、これで2度目となる。最初の情報では、金正日の夫人となった金玉(キム・オク)が、4人ぐらいの日本人拉致被害者女性を、パーティのために管理していたというものだった。情報の内容は同趣旨なので、同じ情報源かもしれない。
 この情報の信憑性はなんともいえないが、最初の情報源は確かな人物なので、本当の話ではないかと思われる。

<補足>
尚、最初の情報源によれば、金玉が管理していた女性たちには、政府認定の拉致被害者は含まれていないということだった。特定失踪者の中にいるかもしれないのだが、判然としていない。

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パーティー目的に日本人女性拉致―北朝鮮消息筋
金総書記の拉致認定に対南工作機関反対

 【ソウル30日上田勇実】韓国の北朝鮮消息筋が30日、本紙に対し明らかにしたところによると、北朝鮮は1980年代中ごろ、当時、金正日総書記が側近たちと好んで開いていた“大人のパーティー”に参加させることを目的に日本人女性を拉致し、拉致された女性は実際にパーティーに参加させられたという。
 70年代の女性被害者は、日本に対する工作員として教育したり、北朝鮮工作員を日本人化させる教育を担当した教官やその配偶者にさせるのが主な目的だったとされるが、その後、拉致の目的が変わっていった可能性もある。
 同筋は最近、過去にフランス人女性が北朝鮮に拉致されていたと仏紙が報じたことと関連し、「同じ目的で拉致された可能性もある」と語った。
 また同筋は、2002年の日朝首脳会談を前に、小泉純一郎首相(当時)から拉致を認める代価として巨額の支援を提案された金総書記が、緊急に関係部署と協議した際、外交部は拉致を認めることに賛成したものの、対南工作機関である統一戦線部は「韓国人拉致も認めなければならなくなり、そうなれば拉致問題で日韓連帯の動きにつながる」として反対したと明らかにした。
 結局、金総書記は拉致を認めたが、「その結果、日本中が大騒ぎになり、韓国人拉致問題にも影響を与えたため、金総書記は拉致問題で2度と日本とは直接に“取引”しないことにした」(同筋)という。

2008/4/30 17:58
世界日報
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北朝鮮からの脱北者の詩

 下記は、匿名の脱北者による詩。
 インターネットで配信されています。
 北朝鮮の内情をよく表現していますので、無断転載です(どなたの配信か不明なので)。
 早いところ体制が変わって、北朝鮮の人たちに満足に医療や食料が供給されるよう、祈るのみです。

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‐北朝鮮を脱出した人が、北朝鮮の実状を告発した詩から-

私の懐には100ウォン(日本円にして約10円)があった。
「このお金があの時もあったなら彼女たちをあのように去らせなかったのに…」
市場に行く度に飢え死にしそうな妻と娘に対する想いがつのった。
市場の真っ只中、沢山の人々が取り巻いて、何かを見物していた。
人波をくぐって中に入って見たら、6歳くらいに見える女の子が座っていて、やつれ果てた女性が
横に立っていた。彼女の首に掛かっている紙を見て、私は言葉を失った。
「私の娘を100ウォンで売ります。」
「あの女は完全に狂ったようだ。いくら生きていくのが大変でも、自分の子供を売るなんて」
「あは、気違い女だ。子供を売るにしても、もうちょっと何とかならないのか。100ウォンだとは、犬も3,000ウォンなのに娘が犬ほどの値打ちもないのか!」
「100ウォンで金持ちになれるか、気違い女!」
女性は唖なのか、何も喋らなかった。
子供が急に顔をあげて大声ではっきりと叫んだ。
「私のママの悪口を言わないでください。私のママは今、癌に掛かって死にそうなんです。」
悲鳴のように聞こえる子供の声は人々の心臓を突き刺す槍のようだった。
「母親も助かって、子供も生き延びられたらどんなに良いか」
「親戚の中に育ててくれる人はいないのか?」
「ああ、可愛そうで見ていられない。」
非難の声は同情の声に変わった。
しかし誰もが生きて行くのに精一杯の境遇なので気軽に連れて行こうとする人はいなかった。
「どけ!どけ!」と、鋭い声と共に安全員が現われた。
「この女、狂ったのか!ここが人を奴隷のように売ったり買ったりする腐り切った資本主義だと思っているのか!」
彼は首に掛けられた紙をひったくって細切れに引き裂いてしまった。
ざわめく人々は安全員を口々に野次り始めた。
怒りで顔が歪んだ安全員は、女性を怒鳴りつけた。
「人間中心の社会主義ではこのような行為は体制への冒涜である。お前は娘と一緒に、政治犯収容所に行け!」
母親が連れて行かれると聞いて、子供は泣きながら哀願し始めた。
「おじさん、私のママは病気です。どうか許してやってください。ママ、我慢して。ママが死んだら私も一緒に死ねば良いじゃないの。」
その瞬間、私は妻と娘の死を見る錯覚と共に、全身が熱くなった。
「すいませんが、私が子供を連れて行きます。
私には100ウォンがあります。」
「何だ?」と言いながら振り向いた安全員は、私の軍服を見て硬直した。私は子供の母親に100ウォンを握らせながら言った。
「このお金であなたの娘さんを買うのではなく、あなたの母性愛を買うのです。そのように思ってください。」
お金を貰って戸惑っていた女性は急に人波をかき分けて消えて行った。
私の気が変わるかと心配で、子供を捨てて逃げ出したのだろうか。突然の行動に慌てた私は、子供の顔を見た。
子供も驚いた表情だった。性急な決定を下したようで、一瞬、緊張した。
しばらくしてその女性がオンオン泣きながら帰って来た。
彼女が手に持っていたのは、最後に娘にあげる100ウォンの一袋の小麦粉パンだった。

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