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9 posts from October 2008

October 30, 2008

拉致対策会議:実行機関とのルート開拓に力

 ようやく日本政府にこうした動きが出てきたか、という印象である。漆間副長官の指導力に期待したい。
 ただ、あんまり民間団体が口をだしたり、余計なことをするな、というスタンスのようである(特に特定失踪者問題調査会というウルサイ団体に対してである)。それはそれで私たちの負担が減るから有り難いとは思うのだが、民間団体ならではの方法論がある。しかし、それはあまり政府としては考慮しないようである。ならば、拉致対策本部には、大いにがんばってもらいたい。

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2008年10月30日 毎日新聞

拉致対策会議:実行機関とのルート開拓に力

 政府の拉致問題対策本部関係省庁対策会議が29日、首相官邸で開かれ、16府省庁の担当者が出席した。麻生政権発足後初の開催。対策本部事務局長の漆間巌官房副長官は「北朝鮮の党、軍に直結した特殊機関に日本政府のメッセージを伝えるルートがないと、相手を本当に動かす対話はできない」と述べ、拉致を実行した機関との交渉ルート開拓に力を注ぐ考えを示した。
 漆間副長官は日本独自の対北朝鮮制裁措置についても「圧力のかけ方を工夫する必要がある」と述べ、従来の制裁の効果を検証して必要ならば新たな制裁の枠組みを考える必要があるとの認識を示した。【白戸圭一】

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チュラロンコン大学での報告

 下は、去る10月20日、タイのバンコックにあるチュラロンコン大学における「北朝鮮人権セミナー」での報告の写真。色んな人から「ホンマに行ったのか?」「何しにタイまで何回もいくんだ?」と懐疑の眼差しを向けられているので、その証拠写真。
 報告の後、オーディエンスからは「なぜ北朝鮮は外国人を拉致したのか」「なぜ被害者に女性が多いのか」などの質問を受けた。少しずつ、タイの中でも北朝鮮人権問題への関心が高まりつつある感じであるが、まだまだ十分ではない。


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 セミナー参加のついでに、バンコックの出入国管理事務所にある脱北者などの収容施設の見学に行ってきた。もう何回も行った場所だが、現在、どんなふうになっているかを見たくて行ってきた。
 施設はあいかわらずだった。外観は特別に変化はなかった。


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 しばらくしていると、数人の脱北者たちが収容されに連れてこられた。少々緊張していたようだったが、明るかった。へたくそなハングルで尋ねると、「今日タイにやってきた。どれぐらいタイにいるかはわからない」と答えてくれた。写真のように、ほとんど女性。男性は一人だけだった。子どもも一人。彼らは1ヶ月ぐらいすれば、韓国にいけるだろう。これからの新しい生活でのがんばりを祈るのみである。

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October 26, 2008

「重大発表」は当たった?

 下記は、読売・産経による北朝鮮の「禁足令」に関する「重大発表」報道に関する北朝鮮側の反応についての聯合ニュースの配信。北朝鮮側のこの反応からすると、読売・産経の報道は当たったようである。
 「禁足令」についても、部分的には確認されている。この「重大発表」というものは、「重大」なものであるため、もともと公表されるようなものではないぐらい重要なもののようである。その内容がわかるにはまだ時間がかかりそうである。

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読売・産経の「重大発表」報道はねつ造、北朝鮮

【ソウル23日聯合】日本の読売新聞や産経新聞が、北朝鮮が重大発表を控え在外公館に「禁足令」を出したと報じたことに対し、朝鮮中央通信は23日、「まったくの虚偽・ねつ造」だと批判した。
 同通信は「許せない無礼な行為」と題した報道で、「われわれはそうした発表を考えたこともなければ、そうした指示を出したこともない」と日本の報道をはねつけた。特に読売・産経両紙が金正日(キム・ジョンイル)総書記の「健康異常説」を云々し、北朝鮮の尊厳に対する悪質な報道を行ったのは、「汚い謀略行為」と批判。強固な北朝鮮の体制をねたみ、これを妨害しようるとする勢力の意図がうかがえると強く反発した。
 さらに、読売・産経両紙はメディアとして認めず一切相手をしないとした上で、「北朝鮮軍と人民は首脳部の権威を命より大切に考えており、それを傷つけようとする行為は絶対に許さない」と述べた。

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October 23, 2008

タイの首相府占拠の模様 「縁日革命?」

 タイのバンコックで、PADが首相府を占拠して2ヶ月あまりになる。
 10月20日に開催されたチュラロンコン大学でのセミナー参加のついでに、その模様を見学してきた。
 一言でいえば、「不思議な空間」ということになる。警察が実力で排除するわけでもなし、参加者も真面目に集会に参加している感じもあれば、「縁日」に参加しているような感じもある。
 ご存知のように、タイでは軍部によるクーデターがあっても、市民はルンルンだし、今回のような深刻な事態に至っても、市内はいつもと同じように「サワディカー」である。
 このタイの不思議な空間がどうして生まれているのかは、外国人にとっては理解が困難である。政治学的に、タイでは市民社会が広いからだとか、寛容の精神に溢れているからだといった説明は可能だが、あまり的を射ていないように感じる。深刻なのだが、あまり深刻さを感じさせない不思議な社会である。

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入り口の警備の模様。
「日本の研究者だ」というと、「ウェルカム」といって、荷物チェックだけで入れてくれた。


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入り口には、タイヤで積んだバリケードがあった。
大量に積まれているが、そんなに排除は難しいようではない。


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中に入ると「縁日」のような印象を受けた。
あまり緊張感もない。


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出店には、運動のためのグッズが売ってある。
その販売金は、彼らの活動資金になるという。
出店の主人は「田舎からくるために、その資金が必要なんだ」といっていた。
彼は、2ヶ月ほどここに来ているという。
奥に見える建物が、首相府。その中に人は入っていない。


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救護所もある。他にも、簡易トイレだとかも大量に設置されていた。

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中心部には、大きなテントがはってあり、その中で演説会が開かれていた。
その中に集まっている人の顔は真剣そのものだった。

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集会をしているテントの外側は、お疲れモードの人たちが、寝転んでいた。
やはり女性やお年寄りが多く寝転んでいた。


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彼らのスローガン。非暴力を訴えているのだが、警察による催涙弾を受けて死者もでた。


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 前のサマック首相(テレビでの料理番組の出演が憲法違反?で退陣)の糾弾から始めて、現在のソムチャーイ首相の退陣を求めている運動なのだが、その道筋は不明瞭である。
今後、どのような展開でこの運動が収束するのかは、だれも判らないようである。
もしこの運動が成功して、タイの政治がより民主的なものになるのであれば、これは後日「縁日革命」とでも呼ばれることになるのかもしれない。しかし、それも不明瞭である。

October 18, 2008

北朝鮮「禁足令」

 下記は北朝鮮の在外公館に出された「禁足令」を伝えた読売新聞の配信。
 最近、同様の情報がもたらされている。
 ・韓国との開城での経済関係の遮断。
 ・韓国からの金剛山観光の停止。
 ・「親朝鮮団体」の訪問団の受け入れをキャンセル。
 ・中国の経済関係者の入国の制限
 ・一部では、電話の回線も遮断されているという。
 こうした一連の動きから、何かがあることは間違いない。そこで、読売新聞の記事のような、 「重要発表」とは何かが最大の関心事となる。およそ推測されるのが次のようなこと。
 ・金正日の容態の変化。
 ・後継者問題。
 ・クーデター。
 ・単純な「お騒がせ」
 このいずれかか、それともまた別の何かかはまったく分からない。しばらくの間、目を離せない。

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何かが起きた?北朝鮮が在外公館に「禁足令」

 北朝鮮が、世界各地の大使館など在外公館に対し、職員の出張を控え、本国の「重要発表」に備えるよう命じる「禁足令」を出していることが17日、分かった。
 複数の関係者が明らかにした。数日以内に発令されたと見られる。関係者の間では重要発表について、「南北関係か、金正日(キムジョンイル)総書記の健康関連の話ではないか」との見方が出ている。

(2008年10月18日03時04分 読売新聞)

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October 13, 2008

テロ国家指定解除のピンチをチャンスに

 北海道の集会に参加している真っ最中に、米国のテロ国家指定解除の報道があった。
 同席していた家族会の人たちも一様に落胆されていたし、飯塚代表のコメントにも失望の色を隠せなかった。それはそうだと思う。米国からの圧力を期待して、一気に拉致問題の解決を望まれていたのだから、無理はない。しかしながら、米国のテロ国家指定解除は時間の問題だった。この時期に解除した意味が重要だろう。この時期が選ばれたのは、おそらくは、金正日の後継問題とリンクしていると思う。
 したがって、ここで落胆していても解決の道は遠のくばかりである。これからどのように日本側で戦略と戦術を練り直していくかということを考えて、実行していかなくてはならないと思う。世界に冠たる謀略国家を相手にしての闘争なのだから、こちらも手練手管を用意していかなくてはならない。
 当面の戦術としては、このピンチをどのようにチャンスにしていくかということだと思う。この解除を受けて、これ以上のレベルで北朝鮮側が戦術的にゴネていく方法論は目下のところ見当たらない。今後は、どれだけ各国から経済支援を獲得するか、というレベルのものに下がったというわけである。だとすれば、日本側としてもそこにつけ入る余地が生まれるというものである。相手側はカネがほしいだけである。そのカネを握っている日本側が、どのように戦略を練って、北朝鮮側に強く出て行けることができるかである。それでも、北朝鮮側はゴネ続けるだろうし、得意の恫喝外交を展開するだろう。しかし、その方法論も既にお見込み済みのものである。
 金正日の生物的存在は時間の問題である。政権交代もすんなりとはいかないだろう。そのプロセスの中で、日本側が何を仕掛けていくかが重要だと思う。この視点から、下記の共同通信の配信での、麻生首相の言葉の意味を解釈し、注視していきたい。


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首相、テロ国家指定解除に理解 拉致への影響は否定

 麻生太郎首相は12日午後、米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除に関し、核計画申告の検証方法で譲歩を引き出すための措置として「一つの方法だ」と理解を表明した。拉致問題解決に与える影響については否定的な見方を示したが、閣僚からは「同盟国である日本と事前によく相談した上でやったのか」(中川昭一財務相兼金融担当相)などと米国への不満も漏れた。
 首相は浜松市内で記者団に「(核施設への)実質的な検証ができる枠組みづくりが全然進んでいなかったから、米国としては指定解除を利用した」と述べ、米国の外交戦術の一環との認識を示した。
 今後の日朝協議については「今後の交渉の過程で、十分に拉致の話はできる。(北朝鮮に対応を促すための)テコを失うなんてことは全くない」と強調した。ただ記者団から「米側の説明に納得したか」と問われると、首相は「この話はもうずっと前からやってきている」と明言を避けた。

2008/10/12 18:21 【共同通信】

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October 09, 2008

金基柱さんの逮捕に関して

 下記は、日刊スポーツの配信記事。私の知る限り、最も彼のこれまでの経歴や活動について詳細に掲載されている。
 私は、金基柱さんにこれまで多くの難しい問題の解決に協力してもらった。その事例を事細かに言えない辛さがあるが、彼の協力がなかったら、私の活動は成り立たなかったと正直に感じている。彼には感謝の気持ちしかない。彼も常々「日本人には感謝の気持ちでいっぱいだから、私も真鍋さんに協力する」と言っていた。
 しかし、今回の犯罪行為は全く別の問題である。麻薬という人間性を破壊する物品を持ち込んだのだから、彼の人道主義的な活動と全く矛盾する行為であり、それを許すわけにはいかない。しかも、安明進事件の時には、彼自身が安明進に「二度とこんなことをするな」と説教をしていたのだから。
 友人として残念に思うことは、今回のような犯罪に至る前に、彼自身が抱えている問題について、相談をしてくれなかったことだ。悩みを抱えていることは知っていたが、彼から弱音を聞くことはなかった。友人なのだから弱音を吐いてもらいたかった。
 刑を潔く受けて、身奇麗になって戻ってきて貰いたい。そして、また一緒に活動をしたいと切に思う。

尚、この日刊スポーツの記事にある終わりの部分については、安明進が今回の事件に関わっているような印象を与えかねないが、それはないと断言できる。

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李の元代理人が覚せい剤、北朝鮮ルート?記事を印刷する

 プロ野球巨人の李承■内野手の元代理人が覚せい剤約4キロ(末端価格約2億4000万円相当)を所持していたとして8日までに、覚せい剤取締法違反などの疑いで千葉県警に逮捕された。逮捕された韓国籍の会社役員金基柱容疑者(49)は、韓国球界からロッテ入りした李内野手の橋渡し役を務めた人物だが、日韓の薬物橋渡しにも関与していた疑いがもたれている。
 千葉県警などの調べによると、金容疑者は9月15日、成田空港の税関検査所で手荷物のカバンに土産品のお茶の缶に詰めた覚せい剤約4キロを所持していた疑い。同容疑者はソウル近郊の仁川空港発のアシアナ航空機で成田から入国しようとしていたもので、同県警に覚せい剤取締法違反、関税法違反などの疑いで現行犯逮捕された。同容疑者は6日、千葉地検に起訴されている。
 逮捕時の金容疑者は1人だったが、同県警などは背後に大がかりな密売ルートが存在するとみて追及するとともに、覚せい剤の入手経路などを追及している。成田空港の成田税関支署では「手荷物の中に覚せい剤入りの缶が無造作に入れてあった。覚せい剤所持が明らかになったので、その場で身柄を確保して現行犯逮捕した」と話している。
 金容疑者は韓国の柔道大出身で、77年にスカウトされて大相撲デビュー。79年には三段目優勝も果たした。明治時代の大関のしこ名・国見山を襲名し将来を期待されたが、けがのため88年に引退。最高位は幕下27枚目だった。引退直後、88年開催のソウル五輪を手始めに、日韓のテレビ局コーディネーター、ジャーナリストとして活動。韓国プロ野球のスターだった李承■内野手がロッテ入りを決めた03年のオフシーズンには、日韓両球界の橋渡し役を務めた。
 また5年ほど前から北朝鮮脱北者を支援する日本の非政府組織(NGO)活動にかかわっていた。06年には脱北者の亡命を手引きしたとして中国当局から国外退去処分を受けた。また07年までに北朝鮮からの覚せい剤密輸、販売、使用などの容疑で韓国当局に逮捕された北朝鮮の元工作員の“減刑”を各方面に働きかけ、執行猶予付きの高裁判決を勝ち取った。こうした経緯もあり、金容疑者が北朝鮮ルートの覚せい剤密売組織と接触を持ち“運び屋”を請け負った可能性も浮上している。
 金容疑者を知る関係者は「明朗で人付き合いのいい性格。調子のいいところもあった」とその人柄を語っている。

※■は火へんに華

 [2008年10月9日8時5分 紙面から]

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October 02, 2008

北、新型ミサイル発射準備か

 下記は、テポドン発射の可能性について触れた時事通信の配信。今のところ東亜日報と時事だけの報道のようである。もし発射するとすれば、おそらく10月10日のアリラン祭での「打ち上げ花火」ということだろう。

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北、新型ミサイル発射準備か=テポドン2号改良型-韓国紙

 【ソウル2日時事】2日付の韓国紙・東亜日報は、北朝鮮が咸鏡北道舞水端里のミサイル発射基地を大幅に改修するなど、テポドン2号を改良した最大射程1万キロに上る新型長距離ミサイルの発射に向けた準備の兆候が出ていることが確認されたと報じた。複数の韓国政府筋の話として伝えた。
 同筋によると、ミサイル発射台を支えるタワークレーンの交換作業などが把握されたという。またミサイル発射準備の時間を短縮させる装置も設置したもようだ。(2008/10/02-09:27)

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October 01, 2008

そんなめちゃくちゃな・・・

 私にとっては全く専門外の話であるが。
 米国の金融破綻問題でのbailout政策(よくわからないが、保釈とか保証とかいう意味らしい)に対して、ある日本の経済学者が批判をしているのをたまたまラジオで聞いた。最初は「ふんふん」と聞いていたが、だんだん「そんなめちゃくちゃな」と思い始めた。件の経済学者は次のように言っていた(記憶なので用語は曖昧だが)。

「米国のbailout政策は、国家社会主義である。このような政策は誤りである。ゆえに、今回の米国議会の否決は正しい。そもそも米国の金融政策の誤りは、個人の問題の集積なのだから、個人が自己責任を果たすべきである。個人を救済するのは、個人を甘やかすことになる。個人を国家が救済するように求めるメディアの論調は誤りである。メディアは、個人を洗脳するのを止めよ!!」

 最後の部分は、絶叫であった。
 この先生にとっては、全ての経済問題は個人に帰結するとのことである。ゆえに、政府が個人への救済政策を講じるのは、国家社会主義だとのことである。ちなみに国家社会主義とはナチズムの日本語訳であり、ナチズムは個人を保護するような政策は採用していなかった。要するに社会主義とは無縁のカルト的思想である。
 全ての政策の失敗の原因と責任を個人の自己責任に求められたら、喜ぶのは政府だけである。そして、自らの命を絶つのは失敗した個人となる。偉大なる先生は、自殺する失敗者への憐憫の情はお持ちでないらしい。
 もちろん、個人に責任の所在を求めることもある。しかし、失敗した個人に対して、政府が救済することまでも否定するのならば、失敗した個人の救済を説く福祉国家論は無意味になる。そして、政府や国家の存在意義も失われる。そうなれば、政府が喜んでいる場合ではなくなる話だ。
 福祉国家論への20世紀における批判的言説が、今でも亡霊のように生きていることを知ったのは、私にとっての収穫だった。しかも、国家社会主義の定義もめちゃくちゃな上での言説である。今後の御健闘をお祈りしたい。

 


 

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