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May 14, 2009

タイにおける日系遺児の問題

 5月12日、バンコック・ポストに、タイで日本人父親サトウカツミさんを探すケイゴ君(9才)の記事が大きく取り上げられている。ケイゴ君の母親は今年病気で死亡し、父親は日本人だが音信が途絶えたままになっているという。

http://www.bangkokpost.com/news/local/16519/hope-springs-eternal-in-search-for-dad

 タイでは、現地の報道関係者によれば、推定で20万人近く、こうした日系遺児がいるかもしれないとのことである。実際、タイの農村部の小学校には、クラスに必ず数人の日系遺児がいるほどである。
 タイのみならず東南アジア諸国で問題となっている日系遺児については、詳細な調査もまだ行われていない。

 このケイゴ君に関する記事の後の顛末は次のようなもの(現地の報道関係者からの情報)。

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 ピヂット県のソムチャイ県知事は12日、日本人の父親とタイ人の母親との間に生まれたハーフの少年(9)が父親の消息を探している事に絡んで、これまでの調査で父親とされるサトウ・カツミさんが1978年1月3日生まれの東京都葛飾区在住で、2000年1月27日に葛飾区の区役所に少年の母親との婚姻届が提出されていた事、またサトウさんが所持していたパスポート番号を確認した事を明らかにした上で、日本大使館に対してサトウさんの消息確認を要請した事を明らかにした。

 また、県知事の発表に絡んで一部メディアは、サトウさんが移民警察局に提出した書類に添付されていたサトウさんの1998年7月10日発行、2003年7月10日期限のパスポートのコピーを公開した。

 13日午前までに確認できた各報道によると、少年はピヂット県の県都内にあるタールワン寺内で毎日のように父親の写真を手にして寺院を訪れる日本人を初めとする観光客に父親の消息を尋ね回っていた事で話題になっていたもので、少年や母親にかわって少年の面倒を見ている叔母(35)によると、少年は今年4月3日に病死した母親から、夫婦で愛を誓い合ったタールワン寺に行けば必ず父親に会えると聞かされ毎日のように同寺で父親の消息を尋ね回るようになったという。一部報道は、約2年前頃から少年が父親の消息を尋ね回る姿が目撃されていたと報じている。

 ソムチャイ知事によると、少年は2000年1月24日生まれで同2月28日にバンコクのパトゥムワン区内にある警察病院を出生地として出生届が提出されていたという。

 INN電がこの話を取り上げて以降、テレビを含む各メディアが取り上げ大きな話題になっていた事を受け、これまでにガシット外務大臣が在東京タイ大使館及び在大阪タイ領事館に対して日本の関係機関に少年の父親の消息確認への協力要請をするよう指示した他、社会開発・人間の安全保障省及び教育省が少年の生活・学習支援に向けた検討を開始した。

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 何とかこうした日系遺児たちがせめて学校を卒業できるように、何らかの支援策を民間でも考えていくことが必要だろう。私も近々訪タイして実態調査をするつもりである。

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