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11 posts from May 2011

May 26, 2011

想定外の事態・・・首長の「乱心」で議会が開催できず

 「想定外」と言っても、深刻な大震災での話ではない。
 誠に、お粗末な兵庫県加西市での話。
 5月22日に開催された加西市長選挙で落選した前市長が、残された任期の中で開催すべき議会の開催手続きを拒否しているという話である。首長が拒否してしまったら、議会を開催できないのである。
 こういう話は、地方自治法でも「想定外」の事態であり、今のところはどうしようもない。
 地方自治法では、首長に万一のことがあったり、海外出張などをする時には、副市長が代理することになっている。しかし、今回の場合には、万一の場合でもなく、ただ「職務怠慢」というだけの話なので、副市長が代理するわけにもいかないのである。
 「想定外」と言えば「想定外」なのだが、市長にもなったほどの人が、このようなことをするとは、誰もが「想定外」なのだった。
誠にお粗末な話である。
 
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市長、落選して議会招集を拒む…困惑広がる

 22日に投開票された兵庫県加西市長選で落選した中川暢三市長(55)が、6月2日に予定していた6月定例議会の招集を「新しい市長にお任せします」と拒み、市議会の正副議長が決められない事態となっていることが、分かった。
 同市は近畿市議会議長会の副議長を務めており、6月3日に大阪府藤井寺市で開かれる会議に新議長が出席できなくなる可能性がでてきた。市議会では「とんでもない話で無責任すぎる。議会軽視だ」としており、27日に議員協議会を開き、全議員の署名を添えて招集を求めるとしている。
 議会事務局などによると、中川市長から24日に総務部長を通じて、同事務局に連絡があった。地方自治法では議会を招集する権限は市長にあり、副市長に委譲できるが、中川市長はその手続きを現時点で行っていない。
 6月2日に議会を招集することは、市長選の告示前に総務部長を通じて中川市長の内諾を得ていたが、落選後に態度を一変させたという。3日の近畿市議会議長会では、副議長として出席することになっており、ある議員は「このままでは多大な迷惑を掛けることになる」と困惑している。
 中川市長の任期は6月16日までで、17日から西村和平氏(55)が市長を務める。

(2011年5月26日11時52分 読売新聞)

May 18, 2011

ウロボロスの輪に嵌まった自民党と公明党

ウロボロスの環とは、蛇が自分の尾を食うことで生命の無限性を保とうとする矛盾した営みを表す古代から存在する比喩である。自らの尾を食べれば、それは自らの生命を維持するための栄養となり、そして無限の生命を得られるはずである。
 あるいは、二匹の蛇でも同じである。相手の蛇の尾を互いに食い合うことによって、永遠の生命を保つわけである。このように、ウロボロスの環とは、古代から語られる永劫回帰や無限性、創造そして輪廻を表す宗教的意味である。しかし、現実にはありえないものであり、もし現実にそれを実行すれば、自らの命を自ら絶つだけである。ゆえに、転じて、詭弁的であり得ない矛盾した未完性のものという意味がある。
今日の、自民党などと民主党との闘争は、このウロボロスの環における、二匹の蛇が互いに相手の尾を食い合うのと同じ現象なのである。政党の間で、互いに相手に自己の生命の維持を依存し合うのである。この概念的には、永劫回帰や無限性を示すような関係性であっても、それを現実のものとして実行した時には、お互いが相手の生命を断つことになるのである。

 その端的な事例が、今回の自民党や公明党による「内閣不信任決議案の提出」の動きである。災害復旧や原発問題で菅政権がドタバタの中にあることは言うまでもないが、それに乗じてこうしたむやみに「相手を食う」動きをすることは、全体の利益から考えると好ましいとは思えない。要するに、今はその時期ではないのである。今のような緊急時に、こうした動きをすれば、自分も食われることになるだろう。かつて、民主党が野党時代に実施していたことと、野党となった自民党が同じ動きをしてはならないのである。

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自民、2次補正見送りなら不信任決議案提出

 自民党の谷垣総裁は17日午前の党役員会で、菅首相が2011年度第2次補正予算案の国会提出を8月以降とする可能性に言及したことを受け「国民の不安を解消できないのであれば政権担当能力がないということであり、内閣不信任案も考えなければならない」と述べ、今国会に2次補正が提出されない場合、内閣不信任決議案を衆院に提出する考えを示した。
 公明党の山口代表も同日の記者会見で、「2次補正を放置し、特例公債法案なども(成立の)努力をせず国会を閉じるのであれば、不信任の理由になりうる」と語った。

(2011年5月17日12時57分 読売新聞)

 

May 16, 2011

今日の格言 他国による保護と服従

 たまたまカール・シュミットの『政治的なものの概念』を読み返したところ、今日に至る日米同盟の関係性を予想していたかのように、鋭く分析した一節があるのに気がついた。シュミットの1927年の論文である。
 私は 「日米同盟マンセー」とか、「日米同盟ハンターイ」といった立場にお付き合いしたくないのである。私は米国との同盟は必要だが、米国に服従したくない、つまり対等の立場になりたいという意見である。
 それはともかく、米国と他国との紛争状況の変化にともなって、日本の立場が米国によって変わらされてきた歴史を思い起こさせる一文である。


 「個々の国民が、全世界に対し友好宣言をし、あるいはみずから進んで武装解除することによって、友・敵区別を除去できると考えることは誤りであろう。このような方法で、世界が非政治化し、純道徳性・純合法性・純経済性の状態に移行したりするものではない。もしも、一国民が、政治的生存の労苦と危険を恐れるなら、そのときまさに、この労苦を肩代わりしてくれる他の国民が現れるだろう。後者は、前者の「外敵に対する保護」を引き受け、それとともに政治的支配をも引き受ける。このばあいには、保護と服従という永遠の連関によって、保護者が敵を定めることになるのである」


カール・シュミット 田中浩、原田武雄訳 『政治的なものの概念』、未来社、1970年、p.59

May 15, 2011

花岡信昭拓殖大学大学院教授が逝去

 下記は、花岡信昭拓殖大学大学院教授が逝去されたことについての産経新聞の報道です。
 花岡先生は、13日未明に急遽病院に入院されましたが、治療が及ばず、14日午後6時40分に他界されました。
 突然のことで、私自身もまだ現実味がありません。
 私と花岡先生は、ともに2年前に新設された拓殖大学大学院地方政治行政研究科に「入社」しました。
 以来、毎日のように顔を会わせて、学生たちの指導について話し合ってきた仲でした。
 たった2年間という短いお付き合いでしたが、実に中身の濃いお付き合いでした。
 いつも、計ったように大学の喫煙室に一緒になるのが不思議だと、二人で笑っていました。
 先日も、東日本大震災の復興に向けての、研究プロジェクトを検討しようと、話し合っていたばかりでした。
 毎晩、2時や3時まで原稿を書かれていたので、「健康のためにも、少しペースを落としたら」と、「苦言」を呈したことはありましたが、新聞記者時代からのペースはまったく落ちなかったのでしょう。入院直前まで、執筆されていたのではないでしょうか。
 「大学を退官後は、一緒にタイでロングスティしましょう」という私の提案に、半分本気で同意されていました。
 その夢がかなわなくなったことが、とても残念です。
 心からご冥福をお祈りいたします。

 葬儀の日程
  5月19日 午後6時 通夜
  5月20日 午前11時30分 告別式
  場所 千日谷会堂  新宿区南元町19 03-3353-4541 JR総武線信濃町駅徒歩1分

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政治評論家の花岡信昭氏が死去 拓殖大院教授、元産経新聞政治部長

産経新聞
2011.5.15 17:57

 花岡信昭氏(はなおか・のぶあき=拓殖大院教授、政治評論家、元産経新聞論説副委員長)14日、急性心筋梗塞のため死去、65歳。通夜、葬儀・告別式は未定。
 長野県出身。早稲田大政経学部卒業後、昭和44年に産経新聞社に入社。論説委員、政治部長、編集局次長、論説副委員長を歴任した。
 平成14年に退社後は政治評論家として活躍した。


May 08, 2011

東村山交響楽団定期演奏会のご案内

 お隣の東村山交響楽団の第29回定期演奏会のご案内です。
 私は出演しませんが、お友達がたくさん出ますので、ご案内します。

 ちなみに、私の所属する新座交響楽団のプロムナードコンサートは、下記の日程です。
 まだチラシができていません。
 6月18日 午後2時より
 コピスみよし(三芳町文化会館)
 指揮 桐山彰
 曲目 チャイコフスキー 「ロミオとジュリエット」
     シュトラウス 「こうもり序曲」
     シュトラウス 「美しき青きドナウ」
     シューマン 「交響曲第四番」
 入場料 無料

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May 07, 2011

今日の格言 災害時における指導者の教訓

 ラスウェルが、下記のような、災害時における政治的指導者の振る舞いについて述べている。
 菅さんが、避難所に訪問する前に、読んでおくべき内容だった。
 ただ、日本的には、最高司令官が現場に駆け付けることについて批判が強いのと、緊急時における最高司令官の判断・決断の重要性を考慮しておかなくてはならないという事情もあるが。要は、政治的文化を考慮しつつも、現場への慰問のタイミングを失わないことに注意せよ、ということなのだろう。

「社会に災害が起こると、その現場にただちに出かけて生存者に心からの同情を示すなら、その支配者は賢明である。地震、洪水、台風、旱魃、悪疫の流行、そのどれであっても、社会不安が起こることは社会秩序にとっての潜在的危険である。それゆえ、人をうつうつたる不満におとしいれる種をそのまま放置しておいてはならないのである。パンを与えると共に、同情の身ぶりを示せば、パンだけを与えるよりはるかに効果的である。この場合に、パンを、つまり、物質的援助を惜しんでも、同情を惜しまぬ方がよい」

H.D. ラスウェル 久保田きぬ子訳 『政治』、岩波書店、1959年、pp.80-81.


May 06, 2011

今日の格言 政治的宣伝における象徴

「宣伝の際に用いる象徴は、体制的エリートと反体制的エリートの両者が最大限に利用できる象徴であるが、集団感情の度合いと集団行為の範囲は、全体状況の変化の所産である」

H.D. ラスウェル 久保田きぬ子訳 『政治』、岩波書店、1959年、p.39

 このラスウェルの分析から、拉致問題という北朝鮮に象徴される問題が、どうして一時期あのように国民の間に盛り上がったのか、そして、今日、まったく顧みられなくなってしまったのかが説明できそうである。

今日の格言 エリートの宣伝・・・他者への投射

 ラスウェルによる、危機を演出し、さらには誇大視した上で、人々に対して戦争や報復の正当性を宣伝をするエリートたちの心理を分析をしたもの。もう50年以上も前の分析だが、今でも有効である。
 こういうエリートの人たちの宣伝には気をつけよう。

「たとえば、戦争支持の団体は、危機の際に常に高まる強い攻撃心を利用している。また為政者によって侵略国が提示されると、しかえしをしてやろうという気持ちがただちに起るが、こういう気持ちは、どういう風に直接的に表現してよいか分からないのである。この気持は、ある程度は、かくされ、抑制されるが、考え方の上には大きく影響する。この満たされない気持はいろんな手段で発散されるのであるが、大衆人の場合には、最も原始的な手段がとられがちである。内心の緊張感を処理する最も初歩的な方法の一つが投射である。この方法は、主観的な気持ちを外界のせいにして、気持の上の問題を解決するのである。つまり、報復をしたいという主観的な気持ちが強いだけであると考えないで、客観的にみて侵略が現実よりもずっと高度に行われていると考えるのである。このことが、また、殺人をしたいという気持ちをも、他人が自分を殺そうとしているとしているからだとして「正当づける」のである。このようにして、「他者」の象徴は、組織的、背徳的、悪意のある「勢力」を示すものに作り上げられるのである」

H.D. ラスウェル 久保田きぬ子訳 『政治』、岩波書店、1959年、p30


May 02, 2011

今日の格言 原子力時代における偏執狂の脅威

 下記は、ラスウェルの『権力と人間』の一節。
 原子力問題や核兵器保有の議論において参考になるので、少々長いが掲載しておきたい。
  私はラスウェルのいう「偏執狂患者」にはなりたくないものだ。
 なお、多少、現代的には用語に不適切と感じられる場所があるが、それは当時の一般的用法であるので、そのまま掲載する。
 ラスウェルは、第二次世界大戦での原子爆弾開発と使用に衝撃を受けて、のちに、政策科学という新しい学問の創設に尽力をした米国の政治学者の一人。


「原子力時代における偏執狂の脅威

 われわれが挑発性を減じようと希望して、現代の難局に処して行く際、逸すべからざる事実は、敵味方共に全滅するという確信をもってしても、偏執狂患者から安全たりえないということである。来るべき戦争によって全滅することを仮に知っていても、戦争から安全たりえないであろう。巨大な火葬燃料として地球を用いるより壮麗な最期を空想しえない唯一人の偏執狂(権力の座にいる)によって、全人類は破滅させられるかもしれないからである。しかも、その偏執狂は何も大国の指導者たる必要はない。小国の元首でも、小ギャングの親分でも差支えない。
 このような現代の制約の下では、ごくわずかな安全の確保も、偏執狂を発見し、無害化し、究極には、その予防策を講ずることを必要とする。このことは、これらの破壊的タイプを創り出す社会的要因を発見除去するために、社会制度の全遺産を隈なく調査することを要求する」

H.D.ラスウェル 永井陽之助訳 『権力と人間』、東京創元社、1981年、18版、pp.226-227.

今日の格言 権力者の性向

 「多くの場合、権力者というものは、他者に苦しみを加えて楽しむ比較的強い傾向があるに相違ないとわれわれは信じる。さもなければ、権力を得るためには愛情や道義上の犠牲は大変なものであるから、権力は抛棄されるであろう」

H.D. ラスウェル 永井陽之助訳 『権力と人間』、東京創元社、1981年、18版、p.120

 東京都知事の「天罰」発言はこの文脈から発生したということだろう。


米国人男性の不埒な「小話」を一つ

 最近知った、米国人男性の間でまん延している不埒な「小話」を一つ。
 結構、有名な小話らしいが、追跡調査をしているわけでもないので、悪しからず。

米国人男性にとって最も幸せな人生とは

 仕事は米国でやる。
 住むのは英国。
 日本人女性を妻に迎える。
 中国人のコックを雇って、中国料理を食べる。

米国人男性にとって最も不幸な人生とは

 仕事は中国でやる。
 住むのは日本。
 米国人女性を妻に迎える。
 英国人のコックを雇って、英国料理を食べる。

なんとも「不埒」な小話だが、なんとなくうなづける。

 
 

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