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November 11, 2011

眞鍋版「交遊録」

 我が家は読売新聞しか読めない。理由は、奥さんがジャイアンツファンであることと、「コボちゃん」愛読者であること。他に理由はない。
 特別に読売新聞にこだわらない私が唯一こだわっているのが、毎週金曜日の夕刊に掲載されている「交遊録」を読むこと。これがまことに楽しい。にやっとしたり、フフッとしたり、たまにホロリとする。ペットと飼い主の交遊は、夫婦の関係以上の喜びであることは間違いない。

ということで、眞鍋版交遊録第一号。

 私が小学生のころ我が家に初めてペットとしてきたのが、野良犬のメスのコロ。家の近くの材木置き場に転がっていたのを、どうも私が家に持ち帰ったらしい。もうほとんど記憶がないが、フサフサの毛に、コロコロした感じの犬だった。子供が野良犬を家に持ち帰った時の常套文句が「ボクが責任を持って飼うから」だろう。私もそう言ったことだけは覚えている。親としてはそんな子供の言葉を信じてはいないが「まぁしかたない」ということで、許可したのだろう。
 しかし、これもどこの家でも同じように、子供が世話をするわけがない。草野球や海釣りに夢中になった小学生は、犬のことなんかほったらかしにした。今から考えるとかわいそうなことをした。
 そして、この犬の最後はかわいそうなことになった。当時のことだから、屋外に飼っていた。避妊手術といったことも一般的ではなかった。だいたい動物病院など、どこにもなかった。だから、ある日突然のように子供を何匹も生んだ。子供の引き取り手も見つからない。我が家には何匹も買う余裕はない。
 親から最後通牒が来た。それは「親をそのまま育てるか。それとも子供のうち一匹を飼うか」だった。
 どういう返事をしたのかは記憶がないが、何日かたったとき、学校から家に帰ると、コロはいなくなり、小犬が一匹だけ家に残っていた。親は何も言わなかったし、私も聞かなかったが、コロと子供たちの運命は予想がついた。その日の晩に、布団の中で泣いていたことだけは記憶がある。
 


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