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May 25, 2013

マイナンバー・・・そんなに監視したいのか、監視されたいのか

 昨日の参議院にて「マイナンバー」が可決したとのこと。
 政府は「これで便利になりますよぉ」というキャンペーンに忙しい。
 マスコミは、かつての国民総背番号制度、グリーンカードそして個人情報保護法の時に展開したような反対論も強くない。「まあ、いいか」というところだろうか。もっぱらの懸念は、政府が管理する個人データの漏えいだとのこと。私の個人データなどが漏えいしたところで大したことはないため、私にとってそれが最も懸念されることとも思えない。
 私が最も「嫌」なことは、政府はそんなに国民を監視したいのか、ということ。続いて、国民はそんなに政府に監視してもらいたいのか、ということである。どうやら監視社会を作っていくことが、最も人々に平穏や安定を与えることと思っているらしい。政府が国民を監視すれば幸せになり、国民は政府に監視されれば安心なのだろうか。
 とても気味が悪い。
 新宿や池袋といった繁華街はもとより、どんなに小さな街でも、「監視カメラ」が張り巡らされている。犯罪防止、あるいは犯罪の抑止が目的とのことだ。犯罪の捜査に役立つだろうが、それと同時に、私たちの日常生活が、どこかのビルの一室で、誰かもわからない人物によって監視され、記録されていることを気味悪いとは思わないのだろうか。
 韓国では、ついに大学の教員の研究室まで、監視カメラが設置されるようになったという。パワハラあるいはアカハラの防止ということよりも、パワハラあるいはアカハラ疑惑で学生から教員が「告発」されたときに、教員自らが無罪を証明するためのものだ。
 こうした個人の生活全般を政府が管理・監視する社会や、監視カメラが蔓延する社会を、むしろ異常だとは思わないのだろうか。もっぱら「皆さん、便利になりますよぉ」という、政府のやさしい指導に従っているにしか感じない。
 これはミシェル・フーコーの「牧人型権力による統治」(司祭型権力)の何物でもない。やさしい牧人に飼われている羊たちは、牧人の監視の下で幸せに暮らすのだが、いずれ羊たちは食べられてしまうのである。
 監視社会を幸せだと思っている人たちは、いずれ監視社会に食べられてしまうのである。それは誰だって?それは、監視社会を作ったあなた、あるいは作るのを黙って見ていたあたな、そしてそれを幸せな社会だと思っているあなたが、監視社会に食べられるのである。
 
 
 

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