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May 26, 2013

小平市の住民投票・不成立で開票されず

  東京都で初の住民投票ということで、マスコミで話題に上った小平市の住民投票だったが、投票率50%の要件を満たさなかったため、不成立となり、開票されないことになった。
 下記は、それを速報した読売新聞。
 マスコミではもっぱら、「日本の民主政の成熟度が試される」とか、「50%の是非」ということが、議論の俎上にのぼっていたのだが、この都市計画道路の建設の実態というのはそれほど奇麗なものではない。
 この路線の建設は、長年、地域住民や小平市・市議会の関係者の頭を痛めさせていた問題だった。
 確かに、貴重な公園の緑地の半分を削ってしまうし、玉川上水の緑道を削ってしまうことは、本当に残念なものだ。それは建設に賛成の立場であっても、心苦しいし、残念なものだ。
 だが、この公園の緑地は、もともと都市計画道路予定地だからこそ、残っていたものであった。もし、都市計画道路でなければ、とっくに住宅になっていたかもしれない。
 それに、反対運動を繰り広げていた住民の中には、道路建設予定地と知りながら住宅を購入した人たちもいた。どのように考えても、彼らの建設中止の主張には妥当性はない。
 あるいは、「緑地を守れ」と建設に反対を主張する立場の人たちは、自分達も緑地を削って住んでいることには思いおよばないらしい。道路渋滞に文句を言っているドライバーと同じで、文句をいう人たちが渋滞の原因を作っているのと同じである。
 一方で、建設に賛成する立場にも、都市における緑地の保全というものに、消極的か、まったく関心を持たない人達もいる。彼らにとっては、開発利益しか念頭にない。つまり、道路建設にともなって、沿道に出店する商業による利益の獲得である。
 そもそも、都市計画道路の路線の引き方は、相当に乱暴な話だった。計画策定当時の市役所の職員が、鉛筆と定規を持って、地図上に線を引いただけで「計画」ができたのだった。住民との事前の協議だとか、合意といったものはまったく考慮されていない時代の話である。しかも、「計画」というものを乱暴に作って、いったん決定した「計画」に一切変更を認めない、という非常に権威的で、形式的なものである。さすがに、今日では、東京都も路線の変更はしないが、道路形態を環境に配慮する「見直し」をしているが、「計画」そのものの見直しはしない。
 こうした賛否のみならずそれぞれの立場の込み入った事情を考慮した解決策が、一時、小平市議会で盛り上がった道路の「地下化・半地下化」であった。緑地や玉川上水の削減を最低限にとどめる方法として、関係者が知恵を絞った「見直し案」だった。この「見直し案」を東京都はいったん受け入れたのだが、その後、東京都が撤回した。理由は、建設コストが高くなりすぎるということと、沿道の地権者が「地下化・半地下化」すると、開発利益を獲得できなるために、その「見直し案」に反対したのだった。その後、急速に「地下化・半地下化」構想はしぼんでしまったのだった。誠に残念である。その時にできた「見直し案」で行っていれば、こんな住民投票と言うことにもならなかっただろうと思う。
 今日の住民投票の不成立を受けて、東京都では測量や用地買収、あるいは地元説明会を開催していくことになる。混乱は予想されるが、いずれは道路は建設されるだろう。
 その時、私が訴えたいのは、失った緑地の分だけ、他の場所に緑地を確保するという政策の実行である。現在の環境政策で取り入れ始められた、ミチゲージョンという環境保全のための考え方を、この道路建設にも適応させることである。先日、ばったりと小平市長に会った時にも、この点を訴えておいた。ぜひ、小平市がこの環境政策を実行してもらいたいと思う。


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投票率50%に達せず不成立…小平市の住民投票

 東京都小平市で26日、雑木林を通過する形で計画された道路建設計画の是非を市民に問う住民投票が実施された。
 住民の直接請求に基づく住民投票は、都内では初めて。市選管によると投票率は35・17%で、市条例で定めた成立要件「投票率50%」に達しなかったため、投票は不成立、開票は行われない。
 住民投票の対象になったのは、1963年に東京都が都市計画決定した都道「3・2・8号線」(府中市―東村山市間)13・6キロのうち、小平市内の五日市街道と青梅街道を南北に結ぶ1・4キロ区間について。
 自然環境が悪化するなどとして、計画に異議を唱えた市民団体が今年2月、7183人分の署名と共に住民投票条例の制定を直接請求し、条例は3月の市議会で可決。これに対し、小林正則市長が「投票は市民の総意であるべきだ」などと訴え、その後の改正で「投票資格者の総数の2分の1に満たないときは、成立しないものとする」との条項が追加された。

(2013年5月26日21時44分 読売新聞)

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