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April 2021の14件の記事

April 30, 2021

ミャンマー 空軍基地2か所が攻撃される

 各報道によれば、4月27(木曜日)の早朝、ミャンマーの中央部に位置するマグウェー(Magwe)とメイティーラ(Meiktila)にある国軍の空軍基地が何者かに攻撃されたとのことである。マグウェーでこの攻撃で警戒にあたった警察によって市民一人が射殺され、一人が重傷を負ったとのことである。

 マグウェーの基地は、首都ネピトーから西に約120キロメートル。メイティーラの基地は、北に約130キロメートルのところにある。両基地は首都防衛の要。

 この攻撃による基地の機能に与えた影響はさほどない模様。しかし、首都ネピドー周辺での攻撃には、象徴的な意味が込められている。それは、これまではミャンマーと中国、インドやタイとの国境地帯で、しかも山岳地帯での国軍と武装勢力との戦闘だったが、首都に隣接する地域での攻撃は、国軍に対する強い抵抗の意思の表れであると言えよう。

 

写真はIrrawaddy(2021429)より

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Google Earthの上は、マグウェーの空軍基地。下は、メイティーラの空軍基地。

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April 29, 2021

ミャンマー サガイン州で市民的不服従に参加した軍人が国軍と戦闘

 下記は、ミャンマーのサガイン州タムで発生した、市民的不服従に参加した軍人と国軍との戦闘の模様を記した記事です。他の記事によれば、タムの住民たちは国軍の小銃を奪って抵抗している模様です。ミャンマー各地で国軍への抵抗運動と国軍による弾圧が激しくなっています。

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(Irrawaddy 2021428日)

   住民によると、27日火曜日の夜、サガイン州タムで3人の国軍兵士とミャンマー軍への反逆者が死亡した。

   ミャンマー軍への反逆者であるコ・アウン・アウンは、火曜日の午後730分頃に治安部隊が接近したとき、クンタウン橋近くの抗議キャンプで警備にあたっていた。

「銃撃が勃発し、彼は死んだ」とタムの住人は言った。

    銃撃に続いて、軍事政権に反対する民間の抵抗グループであるタム・セキュリティ・グループ(TSG)のメンバーが、インドとミャンマーの友好橋建設現場で治安部隊に対して爆弾を使用し、3人の軍人を死に至らしめた。

「治安部隊がクンタウン橋に向かう途中、民間の抵抗部隊が後方から攻撃した。攻撃した者は、3人の兵士が死亡し、他の2人が危険な状態で救助されたと述べた」とTSGメンバーは述べた。

  階級が不明なコ・アウン・アウンは、21日のクーデター直後に市民的不服従運動に加わったと伝えられている。約50人の兵士と警察官がインド国境のタムで人々の側に立ち、民間人と一緒に国軍と戦ってきた。火曜日の銃撃戦は、ミャンマー軍がタムでの反体制抗議に対して強力な力を行使した412日以来の最初のものだった。

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下のGoogle Earthは、タムのインド・ミャンマーの友好橋付近。インド側の近くには民家もある。

このタムという町は、第二次世界大戦中のインパール大作戦で、日本軍の弓第33師団が進軍した行路のうちの一つである。

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ミャンマー カチン州での違法なレアアース採取が急増

 ミャンマーは中国への最大のレアアース輸出国である。産出地域はミャンマーと中国との国境地帯のカチン州である。ミャンマーで稼働中のレアアース鉱山は、国軍の管理に置かれているが、クーデター後は、厳格には行われていない模様で、中国の業者によって違法な採取が増加しているようである。カチン州では国軍と武装勢力との紛争も相次ぎ、ミャンマーのレアアース供給に大きな影響を与える模様である。

 下記は、それを報道したIrrawddyの記事。

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(Irrawaddy  2021426日)

  違法なレアアース採掘が、国軍が支援する民兵によって支配されている地域で、21日のクーデター以降、中国国境のカチン州北部で急増した。

 環境保護団体によると、ミャンマーの政治的混乱の中で、中国人労働者の急速な流入により、パンワ(パンウォー)とチプウィ(Chipwi)の町では鉱業が少なくとも5倍に増加したとのことである。

「クーデターの前は、1日に1台か2台のトラックしか見ていませんでした。現在、10から15台で、適切な検査はありません」と、Chipwiの活動家がThe Irrawaddyに語った。

 彼は、トラックには違法鉱山で採取された硫酸アンモニウム肥料バッグが満載されていると言う。

「中国当局は、COVID-19により、ミャンマーからの輸入品の国境警備を強化しました。しかし、採掘のための材料は国境を越えて簡単に移動します」と彼は付け加えた。

 ミャンマーは中国への最大のレアアース輸出国であり、供給量の半分以上を占めている。2016年、北京が中国国内での違法採掘を取り締まったため、中国の鉱業会社が希土類を求めてパンワに参入した。

 中国の税関データによると、中国はミャンマーの中・重希土類に大きく依存している。ミャンマーは2018年に中国最大の輸入国になった。環球時報によると、2020年のミャンマーからのレアアース輸入は前年比23%増の約35,500トンで、輸入の74%を占めている。

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下のGoogle Earthは、パンワの模様。数多くの鉱山が点在しているのが見える。

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下のGoogle Erathは、パンワから北に行った中国との国境地帯にある巨大な採石場。

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下の写真は、Irrawaddy(2021.4.26)の記事より。パンワの採掘現場の模様。

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April 28, 2021

ミャンマー・タイの国境沿いで国軍とKNUが衝突

 4月27日、タイ・ミャンマー国境のサルウィン川を挟んだThaw Le Htaにあるミャンマー国軍の基地がKNUによって攻撃され、国軍側が戦闘機で反撃を試みたものの、KNU側によって占拠されたとの報道があった(読売新聞2021.4.28)。両者の戦闘による民間人の死傷者はない模様。現地のカレン族の住民は、事前に逃げていたので、無事とのこと。 下記は、現地の情勢を伝えるIrrawaddyの記事。

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Irrawaddy  2021427

 ミャンマー軍は27日火曜日の午後、タイとミャンマーの国境近くのカレン州で空襲を開始した。火曜日の早朝、カレン民族解放軍(KNLA)がサルウィン川のほとりの軍事基地を攻撃した。KNLAの旅団5のスポークスマンであるPhadoh Mahn Mahnは、ジェット戦闘機が午後130分頃にDah Gwe地域で爆弾を投下し、ロケットを発射したとIrrawaddyに語った。

 火曜日の空爆は、火曜日の午前5時頃、タイのメーホンソン省の向かいにある軍事国境ポストであるThaw Le Htaに対するKNLAの旅団5による攻撃に続いた。KNLAの政治部門であるカレン民族同盟(KNU)によると、KNLA軍は30分の戦闘の後に基地を占領した。

 下はIrrawaddyに掲載された現地の様子の写真。炎が上がっているのが、ミャンマー側。

 

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Google Earthは、現地の場所。右側がタイの国境の町メーサムレープ(Mae Sam Laep)。川を挟んだ左側に見えるのがミャンマー国軍の基地。タイからは国境を挟んで目の前になる。ここは、山岳地帯に住むカレン族への民生支援の中継地点となる地域。紛争が長引けば、彼らへの民生支援も滞ってしまう。

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タイ側から見た風景。

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下の写真はタイ軍に保護されているタイ側に逃げたカレンの住民。NNT(National News Bureau of Thailand)による(2021.4.30)

Photo_20210430221301

下の写真は、KNLAがタイとの国境沿いにある国軍基地を攻撃し、占領した際の模様。上記の攻撃地域から、さらにサルウィン川を北上した地点のThi Mu Htaにある国軍基地(Irrawaddy 2021.4.30)

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April 27, 2021

ASEAN首脳級会議についてのミャンマー国家統治評議会のプレスリリース

 下記は、ASEAN首脳級会議についてのミャンマー国家統治評議会のプレスリリースです。国軍によるクーデターを正当化する意思が透けて見えます。

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ネピドー426

   2021 424日、国家統治評議会議長で軍最高司令官であるミン・アウン・ラインは、ジャカルタでのASEAN首脳会議で演説した。

   会議では、国家統治評議会議長が、「ASEANの繁栄のために一緒に働きましょう」というテーマについてブルネイのASEAN議長国への支持を表明した。国家統治評議会議長は、ASEAN議長国と緊密に協力するというミャンマーのコミットメントを繰り返した。

   会議で、国家統治評議会の議長は「21日、軍は2008年憲法に従って国家責任を引き継いだ」と発言した。国家統治評議会議長はまた、暴動の段階と国家統治評議会の構造とプロセスならびに将来の目的について説明した。

   ASEAN首脳は、ミャンマーの現状とASEAN議長国声明の内容について意見交換を行った。ASEAN首脳の提案のいくつかに応えて、ASEAN首脳の前向きな提案は真剣に受け止められた。法の支配とミャンマーのコミュニティの平和と安定が優先されるため、ASEAN首脳の勧告は、国内の安定に基づいて国の利益のためにのみ考慮される。したがって、勧告は、政府によって設定された5カ年計画の実施を支援することである。

   国家統治評議会議長は、ビルマの現在の政治情勢についてコメントする前に、会議で広められた情報を注意深く検討した後にのみコメントしたいと述べた。

 国家統治評議会  プレスリリースチーム

 

April 21, 2021

EUによるミャンマー経済制裁 第2回

4月19日、EUがミャンマーの軍事政権に対して、第2回目の経済制裁対象者を発表しました。

下記は、その対象となった10名です。英文はEUのプレスリリースより、和文はIrrawaddyの記事を参照しました。

今回の特徴は、軍事政権に協力した少数民族の幹部たちを経済制裁の対象として含んでいることです。

国軍がクーデターにともない少数民族勢力を抱え込もうとして、下記の人たちをSAC(国家統治評議会)のメンバーにしたのですが、それに反発する形で経済制裁の対象とされたようです。

事態は複雑です。

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マン・ニェイン・マウン

Mahn Nyein Maung (a.k.a. P’do, Phado Man Nyein Maung)

Member of State Administrative Council;

Date of birth: c. 1947;

Nationality: Myanmar;Gender: Male

元カレン民族同盟の指導者で元政治犯。

2020年118日の総選挙で、カレン人民党のアイヤワディ地域のパンタナウ郡下院に立候補したが落選。

 

ダウ・アエ・ヌー・スー

Daw Aye Nu Sein

Member of State Administrative Council; Vice-chair of the Arakan National Party;

Date of birth: 24 March 1957;

Place of birth: Sittwe, Rakhine State, Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

Gender: Female

ラカインの政治家。

アラカン民族党の政策委員会と党のスポークスウーマンを務めていた。

 

ソー・ダニエル

Saw Daniel

Member of State Administrative Council;

Date of birth: 25 November 1957;

Place of birth: Loikaw (Kayah State) Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

Gender: Male

カヤー州の政治家。

SACに参加したため、党から解任されるまでカヤー州民主党の副議長。

 

Dr. Banyar Aung Moe

Member of State Administrative Council;

Nationality: Myanmar;

Gender: Male

モン・ユニティ・パーティーの中央執行委員。

3月17日にSACに任命された。

 

サイ・ローン・セン

Sai Long Hseng

Member of State Administrative Council;

Date of birth: 18 April 1947;

Place of birth: Kengtung, Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

Citizenship verification card: Katana (Naing) 0052495;

NRC Number: 13/KATANA (N)-005249;

Gender: Male

シャンの政治家。連邦団結発展党を代表するシャン州の議長。

 

Jeng Phang Naw Htaung

Member of State Administrative Council;

Nationality: Myanmar;

Gender: Male

 

U Moung Har

Member of State Administrative Council;

Nationality: Myanmar;

Gender: Male

 

テイン・ニウン

Thein Nyunt

Member of State Administrative Council; Chairman of New National Democracy Party (NNDP);

Date of birth: 26 December 1944;

Place of birth: Kawkareik (Karen State) Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

ID number: 12/THAGAKA(NAING)012432;

Gender: Male

国民民主党の新議長。

 

キン・マウン・スウェ

Khin Maung Swe

Member of State Administrative Council; Chairman of National Democratic Force party (NDF);

Date of birth: 24 July 1942;

Place of birth: Ngathaingchaung, Pathein District, Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

Gender: Male

元国民民主連盟の議長

2015年まで議員を務めた。

 

U Chit Naing (a.k.a.: Sate Pyin Nyar)

Minister for Information;

Date of birth: December 1948;

Place of birth: Kyee Nee Village, Chauk Township, Magway Region, Myanmar/Burma;

Nationality: Myanmar;

Address: No. 150, Yadanar Street, Yadanar Housing (near Tine Yin Thar Village), Tharkayta Township, Yangon, Myanmar;

 

April 19, 2021

北角裕樹さんが収容されたインセイン刑務所  解放についての続報

 4月19日の早朝、ヤンゴン在住の日本人ジャーナリストの北角裕樹さんが逮捕されて、インセイン刑務所に収監された、というニュースが流れました。今日の段階では、ニュースで流れている範囲しかわかりません。とにかく、無事に釈放されることを願います。そのためには、日本政府に力を発揮してもらうことしか今のところはありません。

 そのインセイン刑務所ですが、悪名高い刑務所で多くの政治犯が収監されているとのことです。ヤンゴンの中心部から少し離れたところにあり、その形状が、これまた悪名高い、パナプティコン(一望監視施設)です。パナプティコンはイギリスの功利主義学者ベンサムが開発した刑務所です。最小の人数の監視者で、最大の収監者を監視できるというものです。それは、後にフランの哲学者ミシェル・フーコーによって、社会全体の監視システムの姿として示されたものです。

Google Earthでインセイン刑務所を見ると、確かにパナプティコンです。中央に監視者がいれば、そこから全体が見渡せることができるというものです。

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 そこに収容された人は、まず拷問にあうとのことです。ただし、刑務官による拷問ではなく、軍隊あるいは警察による拷問のようです。

 また、食事などは非常に劣悪なものしか出ないとのことです。刑務所としては収監者に一定の栄養を与えようとするのですが、軍や警察が大量に逮捕して刑務所に入れるように迫ることに対して、刑務所は拒絶できないでいるため、収容人数がはるかに許容範囲を超えているためだとのことです。そのため、よくGoogle Earthを眺めると、刑務所内に農地があって、作物が栽培されているようです。

 下記の写真は、その内部が写されたものです。畑で作物を栽培しているようです。

Photo_20210419181901 写真 Frontierより

 監房は大部屋で、エアコンはなく、床はコンクリート敷きの上に、ビニールを張っただけとのことです。大部屋に密な状態で収監されているとのことです。

Photo_20210419181801写真 Frontierより

 たたでさえ、これから気温40度にもなる猛烈な暑さを迎えるミャンマーです。北角さんをはじめとして、この刑務所に収容されている政治家や市民の人たちの一日も早い解放を願います。

 

 5月13日のNHKによれば、ミャンマー国営放送が北角さんを解放すると報道した。続いて、14日のNHKによれば、14日には日本に帰国の予定と報道。

 

April 17, 2021

ミャンマー 連邦議会代表委員会 暫定閣僚名簿

 ミャンマーの「連邦議会代表委員会」(Committee Representing Pyidaugsu Hluttaw:CRPH)が、2021.4.16に暫定閣僚名簿を発表しました。下記は、その一覧です。

大統領、国家顧問、副大統領、首相

12の省庁の11人の大臣

12人の副大臣

総閣僚26名のうち、13名は少数民族、8名は女性

 

大統領        U Win Myint             ウィン・ミン         

国家顧問       Daw Aung San Suu Kyi   アウン・サン・スー・チー   

副大統領       Duwa Lashi La                        

首相         Mahn Win Khaing Than  マン・ウィン・カウン・タン         

外務大臣         Daw Zin Mar Aung                  

   副大臣        Moe Zaw Oo

内務・移民大臣  U Lwin Ko Latt           ルウィン・コ・ラット         

 副大臣       Khu Hte Bu

国防大臣         U Yee Mon、(Maung Tin Thit)        

 副大臣       Khin Ma Ma Myo        キン・マー・マー・ミョウ

 副大臣       Nai Kao Rot           ナイ・カオ・ロット   

連邦連合大臣    Dr. Lian Hmung Sakhong                     

   副大臣       チット・トウン

 副大臣       Mai Win Htoo

企画・財政・投資大臣U Tin Tun Naing                            

 副大臣       Min Zayar Oo

人道問題・災害管理大臣Dr. Win Myat Aye                         

 副大臣       Naw Htoo Paw

国際協力大臣    Dr.Sasa                           

教育大臣         Dr. Zaw Wai Soe             ゾー・ワイ・ソー博士  

 副大臣       Ja Htoi Pan

保健大臣         Dr.Zaw Wai Soe                           

 副大臣       シュエポン博士

自然資源・環境保護大臣Dr. Too Khaung                              

 副大臣       クン・ベドゥ

女性、青年および児童大臣Naw Susanna Hla Hla Soe          

  副大臣       Ei Thinzar Maung 

 

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Irrawaddy より

April 07, 2021

複雑な状況にあるタイとミャンマーの国境の町ミャワディ その1

2021126日 Frontier の記事より

 ミャワディはタイとミャンマーとの国境にあるミャンマー側の町です。アジアンハイウェイが通る国境の町として、ミャンマーの中でも開発が進んできている町です。そのミャワディには華僑系資本によって、二つの大きなカジノが建設され、毎日、多くのタイ人や中国人観光客でにぎわっています。

 そして、今、新たにミャワディから約20キロぐらい北に行ったShwe Kokko に、新しい町の建設が進んでいます。それが、Yatai New Cityと呼ばれる町で、中国系投資家が開発をしています。その町には、カジノや貿易ゲートそして高級別荘が建設される予定です。毎年10億ドルぐらいの経済効果があるとされています。

 ところが、2月1日のクーデター前に、この新しい町を巡って、国軍、カレン民族同盟(KNU)そしてカレン民族同盟と対立したグループ(民主カレン仏教軍)によって創設されたBGF(国境警備軍)との三つ巴の抗争が起こったのでした。

  ことの経緯は複雑ですが、至極簡単に記します。

まず、この新しい町の建設を牛耳っていたのはBGFでした。国軍はBGFによるこうした「怪しい町」の建設に待ったをかけたのでした。その理由は、軍人がこうした開発ビジネスに関わることは法律違反だということで、Saw Chit Thu ら BGFの三人の責任者の辞任を求めました。

 そして、昨年の12月10日に国軍は軍隊をこの建設中の町に送り、町の封鎖と、車両などを不法に購入したといった理由で押収し、さらに保安検査所などを設置しました。その上で、この建設プロジェクトを民間ベースではなく、国家プロジェクトに置くとしたのでした。

 BGFの三人の責任者は辞任すると同時に、国軍に対して対抗する意思を示しました。それは、三人の責任者を含めたBGFのメンバーが、国軍と対立するKNUと合流することはなくとも、KNUとの対立関係を解消して接近することを意味するのです。

 この状況の中で、2月1日、国軍がクーデターを起こしました。その後、各地の武装勢力は国軍に対して共闘する声明を出していますが、その中にアラカン軍(AA)、カチン独立軍(KIA)、KNUに加えて、BGFという名前が挙がっています。もともとBGFはKNUの路線に反対したグループによって結成された民主カレン仏教軍として生まれたため、国軍との関係は良かったのですが、その後、悪化していました。そして、このYatai New Cityの建設利権をめぐる争いが、国軍との対立関係を決定的にしたのかもしれません。

 いずれにせよ、ミャンマー国内の対立と闘争の構図はとても複雑です。その対立の動機は過去の民族間の対立にあるのですが、わかりやすく一言で表せば、怪しげな経済利権を巡る争いの側面も否定できないのです。

 

15 黄色い線が、タイとミャンマーの国境線 モエイ川沿いに建設中の町。

 

P1写真はirrawaddyの記事より。

ミャンマー 3月27日夜のパーティ風景

3月27日ミャンマー国軍記念日の夜のパーティ風景の写真。(ミャンマー国営webnewsより)

この日だけで100名を超える市民が射殺された。国軍は抵抗する市民を「テロリスト」と呼んで、ほとんど無差別に殺傷している。

その一方で、国軍幹部たちは家族を交えて花火を見ながら宴会を楽しんでいるというこの奇怪さ。

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April 06, 2021

ミャンマー・マンダレー もはやキリング・フィールド

下記は、Myanmar now (2021.4.5)の記事と写真。4月4日の夜、マンダレーにてバイクに乗って帰宅途中の夫婦が、国軍に撃たれ、女性が放置されたままとなって、死亡したという。

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Myanmar now 2021.4.5

 地元筋によると、19歳の女性が日曜日の夜にマンダレーで殺害された。軍隊がバイクに乗っていたカップルに発砲した。目撃者と地元の救援隊員は、24歳のBoBoと彼の妻Htet Htet Winが、仕事の後、軍事政権が課した午後830分から午後9時まで、Mya Yi Nandar団地に帰宅途中だったと述べた。銃撃の時、二人はチャンミャタジタウンシップのマナウハリロードと54番街の交差点を通過していた。

 「(軍隊は)夫がバイクを止めずに通り抜けたとき、たった一発で女性を倒した」と目撃者は匿名を条件に言った。

 Htet Htet Winはバイクの後ろにいて、夫が運転していた。ボーボーが最初に撃たれたが、弾丸は彼の腹部を通り抜け、次に彼の妻を襲ったと、後にHtet HtetWinの遺体を回収した救援隊員は言った。Htet Htet Winの死因が、バイクから落ちた後に受けた銃創によるものなのか、頭部外傷によるものなのかわからないと述べた。銃撃後、軍隊がその地域に残っていたため、救援隊が通りから女性の体を回収するのに約1時間かかった。彼女の体を現場からすぐに取り除くことは、救助隊も軍隊に撃たれることにつながる可能性がある、と救援隊員は付け加えた。 

「それはキリングフィールドのようなものでした。私たちは彼女を救うことができませんでした。彼女の体を取り戻すことさえ非常に危険でした。彼らは救助隊員も気にせず、誰をも撃つだろう」と救援隊の別のメンバーは軍隊について言った。

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ミャンマー・シャン州 国軍による攻撃の可能性が高まる

 下記はミャンマー国軍の攻撃が迫っている、というシャン州難民委員会からの報告。  文中にあるように、ミャンマー国内にある避難民キャンプはタイ・ミャンマーの国境沿いにある山の頂上付近に露出して作られているため、攻撃にさらされる可能性があります。もしこれらの避難民キャンプが攻撃されたら、タイ国境を越えて避難するしか道はありません。

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Shan refugee organization (2021.4.1)

   シャン州難民委員会(タイ国境)は、ミャンマー国軍がシャン州/シャン州の復興評議会の国境位置を攻撃し始めると発表した後、シャン州南部とタイの国境沿いのキャンプにある6,000人近くの国内避難民の安全を深刻に懸念している。

330日、タチレク国境委員会は、メーサイにあるタイのカウンターパートナーに手紙を送り、ミャンマー国軍がタイとビルマの国境沿いのRCSS / SSA基地に対して攻撃を開始する可能性があることを通知した。

 手紙は、ミャンマー国軍が両国間の関係に影響を与えないように、国境のタイ側に弾薬が落ちないようにするだろうと述べた。RCSS / SSAの拠点は、タイのチェンライ、チェンマイ、メーホンソンの各州の向かいにある。

  攻撃の可能性があるというニュースは、シャン・タイ国境沿いの5つの国内避難民キャンプの住民を恐怖に陥れた。彼らは主に女性と子供である。IDPキャンプは、露出した山頂にあり、周囲のビルマ軍キャンプから砲撃が容易な範囲内にある。カレン州で起こっている空襲のニュースによって、国内避難民の砲撃に対する長年の恐れが高まっている。

   国内避難民はすべての収容所に掩蔽壕を用意し、攻撃の最初の兆候で避難するための避難訓練を実施している。しかし、攻撃が始まると、彼らの唯一の保証された安全は国境のタイ側にある。

  したがって、シャン州難民委員会(タイ国境)は、攻撃が始まるとすぐにこれらの国内避難民がタイに渡ることを許可し、安全な避難所、避難所、人道援助へのアクセスを提供するようタイ政府に緊急に訴える。

 

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 上の地図は、タイ・ミャンマー国境地帯。赤い三角が避難民キャンプ。

 中の写真は、攻撃に備えて塹壕を掘っている模様。

 下の写真は、国内避難民キャンプ。

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April 04, 2021

ミャンマー 子供たちを暴動に使っていると国軍が主張

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 これらの写真は、4月2日にミャンマー国営放送webニュースに掲載されたもの。掲載の趣旨は、ミャンマー国民が子供たちを暴動の最前線に送り出していると非難することにある。そして、こともあろうか、ユニセフに対して、ミャンマー国民が暴動に子供を使わせないようにさせて、子供たちを守れ、と訴えたもの。事象を異なる観点から眺めると、まったく異なる側面を見ることになると言われる。それをミャンマー国軍はプロパガンダに使って、自分たちが子供たちを射殺していることを正当化している。こんな子供だましのようなことに、世界中の人々が信じると本当に思っているのだろうか。

ミャンマー ミン・アウン・フラインの演説

  下記は、ミャンマー国営放送で流された、4月3日の会議での国家行政評議会議長、 軍最高司令官であるミン・アウン・フライン上級将軍の演説です。一言でいえば、我田引水。発言の趣旨と現実の姿が真逆であることを知っているはずなのに、自己を正当化することに恥じることがないという状況です。これでは救いようはありません。

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【MWD ミャンマー国営WEB放送】

国家行政評議会議長、 軍最高司令官であるミン・アウン・フライン上級将軍の演説

ネピドー4月3日 

 

 民主主義では選挙が不可欠であり、我が国では、有権者の77%が2010年の選挙で投票しました。2015年の選挙では、70%近くが投票しました。2010年に政権を握った政府はある程度の成功を収めることができましたが、多くの困難に直面しました。2015年の選挙で新政府が誕生し、5年間の任期を経て、政府の行動に対する多くの批判がありました。国の政治、ビジネス、 ソーシャルのあらゆる面でニーズが満たされていないという批判がありました。

 さらに、違法行為が見つかりました。したがって、国民は政府の行動に満足していません その結果、選挙に関しては、人々は不満を抱き、投票することを望まず、反対票の動きが高まっていました。2019年 ラングーン市開発委員会の選挙では、有権者のわずか14%が投票しました。 
 しかし、2020年の選挙の時点で、COVID-19が発生し、社会的距離に応じての選挙であったにもかかわらず、投票率は71%でした。有権者リストは何度か発表されています。有権者リストの結果に多くの不一致が見つかりました。マディラタウンシップには29,000以上の不正投票があり、全国で1,000万票以上あります。有権者リストの不正を可能な限り民主的に解決する試みがなされましたが、解決に失敗し、第3議会を召集して新政府を樹立しようとしました。2008年憲法により、2021年 2月1日以降、この国では緊急事態が宣言され、軍が国家行政評議会を結成しました。真の民主主義をもたらすために軍事政権は、規律ある強力な民主主義のために働きます。 

 民主主義は世界の多くの地域で実践されています。選挙プロセスは同じではありませんが、国の文化的特徴です。軍事政権は、2008年の憲法に従って、複数政党制民主主義に対する人々の願望を形成しました。また、民主主義がまだ成熟していない国でもあります。したがって、いくつかの国や組織は、彼らが望む種類の民主主義をもたらすために異なるトピックやアイデアを考え出しました。また、さまざまな取り組みが行われていることがわかりました。 

 軍事政権が国家を掌握した後の最初の週には落ち着きがありましたが、2週目に抗議が始まりました。それから暴力や 無秩序な行動による騒ぎがあります。 警察署や 司法に加えて、正直で平和に暮らしたい人のための建物があります。 工場が燃やされ、 強盗、侵入の試みなど、暴力の段階にまで広がっていることがわかっています。治安部隊は、暴力に対処するために、少なくとも法律の規定に従って配備されなければなりません。

 軍事政権は、複数政党制民主主義への道をしっかりと進んでいます。新しく設立された連合選挙委員会(UEC)は、各タウンシップの有権者リストを精査しており、以前の軍の調査結果よりも疑わしい有権者リストが多いことを発見しました。次の選挙では、国勢調査の正確さと市民の正しい登録に焦点を当てます。これは、自由で公正な選挙の最も基本的なことです。 
 軍事政権の主な任務は、国を守り、外部からの脅威を防ぐことです。しかし、国民は何世代にもわたって反乱に巻き込まれ、今日でも関わっています。私たちは、軍事政権が非常に有能であることを望んでいます。私たちは常に強い軍隊になるよう努力しなければなりません。さらに、食糧を節約するためには、軍が所有する農業と国が所有する農業が成功しなければなりません。国の発展のための知識や、熟練した教育を受けた人材が必要であり、基本原則は良い教育を受けることです。1年間の学校閉鎖のため、親と生存者 生徒たちに危害を加えたため、学校の再開に向けた取り組みが進んでいます。さらに、条件が許せば、適切な規則や規制に従って、伝統的なミャンマーのティンヤンフェスティバルが許可されます。 

 個人のパフォーマンスが良い場合にのみ、チームのパフォーマンスも向上します。私たちは自分の責任を正直に果たす必要があります。私たちの本来の使命は国を守ることなので、良心を持って働き、自分自身と軍隊の改善に努めなければなりません。私たちは国と国民の尊厳を高めるために努力しなければなりません。 

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